沖縄名門企業 売上ランキング2025! -WEBメディアcoki発表
2025年8月29日 11時30分更新
WEBメディアcokiは沖縄県名門企業・有名企業一覧 売上ランキングを発表した。四方をエメラルドグリーンの海に囲まれた沖縄県は、観光業と公共事業を主軸に独自の経済圏を築いている。中でも、ホテル、流通、建設、食品、通信といった多様な産業が地域経済を牽引し、独自の事業戦略で成長を続けている。法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディアcokiは決算短信や有価証券報告書などの一次資料を基に、連結売上高を基準として「県内に本社(登記本店)を置く企業」として沖縄県の経済を支える名だたる企業が、しのぎを削り合うランキングを発表した。その上位5社を紹介する。

5位 金秀(かねひで)グループ〈那覇市〉売上 1,064億円
金秀グループは、建設、流通、リゾート、金融など多角的な事業を展開する、沖縄経済を牽引するリーディングカンパニー。中核の建設部門は、大型公共事業や米軍基地関連事業で安定した事業基盤を築いている。流通部門では、食品スーパー「タウンプラザかねひで」が地域住民の食生活を支え、グループ全体の収益の柱だ。観光事業では、リゾートホテルやゴルフ場を運営し、PGAツアーの開催誘致にも貢献している。各事業間のシナジー効果で、持続的な成長を確保しているのが強みだ。
4位 りゅうせき〈浦添市〉売上 1,103億4,200万円
エネルギー事業を中核とする総合企業グループ。沖縄の生活と産業に不可欠な石油やガスの安定供給を担い、県内経済の基盤を支えてきた。石油・ガス事業に加え、モバイル事業、人材サービス、介護事業、ホテル、飲食店など、広範な事業ポートフォリオを持つ。特に、自社の輸送ネットワークを活かした物流部門は、効率的なサプライチェーンを構築。IoTやITコンサルティング事業にも注力しており、単なるインフラ企業に留まらない、新たな価値を創出している。
3位 リウボウグループ〈那覇市〉売上 1,138億6,900万円
百貨店「デパートリウボウ」を中核に、スーパーマーケット、コンビニエンスストア(沖縄ファミリーマート)、外食、ホテルなど多角的な事業を展開する、沖縄流通業界の牽引役。富裕層向けの外商事業や、地域に根差したスーパー事業で顧客単価を向上させている。グループ再編で各事業間の連携を強化し、物流効率化やデータ共有を進めることで、収益性を向上させている。観光客の増加に伴うホテル・飲食事業も好調で、多様な事業シナジーが競争力の源泉だ。

2位 沖縄電力〈浦添市〉売上 2,240億4,300万円
沖縄本島と周辺離島への電力供給を一手に担う、県民の生活と産業を支える中核企業。電力の安定供給という使命を果たしつつ、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進している。太陽光発電や風力発電、蓄電池システムの活用で、クリーンエネルギー比率の向上と供給安定性の両立を図る。自然災害の多い沖縄で強靭な電力インフラを維持・強化するほか、スマートメーターの普及や省エネサポートにも取り組んでおり、地域に不可欠な存在であり続けている。

1位 サンエー〈宜野湾市〉売上 2,371億5,600万円
沖縄最大の流通企業で、GMS(総合スーパー)チェーンとして県内全域に約80店舗を展開。総合スーパー「サンエー」を中心に、スーパーマーケット「V21」、ドラッグストア、コンビニエンスストア「ローソン沖縄」などを傘下に持ち、地域住民の生活に不可欠な存在だ。商品の自動発注システム導入やAIを活用した需要予測など、物流効率化とDXを積極的に推進し、堅調な売上成長を支えている。ECサイトやモバイルアプリも強化し、多様な顧客ニーズに対応する強固な事業基盤を築いている。

沖縄には、観光や生活に密着した魅力的な企業がまだまだたくさんある。オリオンビールや日本トランスオーシャン航空(JTA)、沖縄セルラーなど、個性豊かな企業が独自のビジネスモデルで沖縄経済を盛り上げている。cokiにはこの他5位以下のランキングが20位まで発表されている。