エリア別 男女560人に聞いた!人気車種ランキング

2021年10月21日 10時00分更新


 新車・中古車の販売事業を行う株式会社ネクステージは、30~49歳の男女560名にエリア別の人気車種に関するアンケート調査を実施した結果から、ランキングを発表した。

クルマ選びの要素は、メーカーやボディタイプ、デザイン、色、性能、価格などさまざま。これらのうちの何を重視するかは、人によって、また用途によっても異なる。クルマの選び方がエリアによる違いがあるかどうか、あるとしたらどのような違いなのかをアンケートに基づいて検証しまとめた。

【調査概要】
調査内容:「車」に関する調査
調査方法:インターネット
調査期間:2021年7月10日~2021年8月04日
有効サンプル数:30~49歳の男女560名
調査地域:北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州

※アンケートは選択肢候補を提示したうえで行う選択制にて実施(車種を除く)。「特になし、検討中」の回答は除く。

■エリア別の国産車・輸入車メーカーの人気傾向は?

国産メーカー9社の選択肢の中から「もし、あなたが『国産車』を買うなら、どのメーカーを選択しますか?」の回答は、トヨタを選んだ人がいずれのエリアでもエリア全体の5割を超え、2位以下に大差をつけての1位になった。

北海道・東北
 1位:トヨタ 2位:ホンダ 3位:スズキ

関東
 1位:トヨタ 2位:レクサス 3位:ホンダ

中部
 1位:トヨタ 2位:日産 3位:ホンダ

近畿
 1位:トヨタ 2位:レクサス 3位:ホンダ

中国
 1位:トヨタ 2位:レクサス 3位:ホンダ

四国
 1位:トヨタ 2位:ホンダ 3位:ダイハツ

九州
 1位:トヨタ 2位:日産 3位:ホンダ

いずれのエリアでも2位が全体の3割を超えることはなく、国内メーカーではトヨタの人気が圧倒的に高いことがうかがえる。北海道・東北エリアや四国エリアなど、クルマが日常生活に欠かせないエリアでは、1家族で数台所有することが少なくない。このようなエリアでは軽自動車の利用が多いため、メーカー選びにも反映されていると推察できる。

続いて、輸入車メーカー16社の選択肢の中から「もし、あなたが『輸入車』を買うなら、どのメーカーを選択しますか?」と質問したところ、国産メーカーの場合とは異なり、人気が分散する結果となった。

北海道・東北
 1位:フォルクスワーゲン 2位:BMW、メルセデスベンツ 3位:アウディ

関東
 1位:BMW 2位:フォルクスワーゲン、メルセデスベンツ 3位:アウディ

中部
 1位:BMW 2位:メルセデスベンツ 3位:アウディ、フォルクスワーゲン

近畿
 1位:BMW 2位:メルセデスベンツ 3位:フォルクスワーゲン

四国
 1位:フォルクスワーゲン 2位:BMW、メルセデスベンツ 3位:アウディ

中国
 1位:メルセデスベンツ 2位:BMW 3位:フォルクスワーゲン

九州
 1位:メルセデスベンツ 2位:アウディ 3位:BMW

アンケート結果から、輸入車メーカーを選ぶ際のエリア別の顕著な特徴は見られなかった。また、他社を大きく引き離すほど人気を集めるメーカーもない。
すべてのエリアで、個性的なクルマや用途が限定されやすいクルマを作る輸入車メーカーより、汎用性が高くリセールしやすいメーカーを選ぶ傾向が高いことがうかがえた。

■エリア別のボディタイプの人気傾向は?

ボディタイプの選択肢は、軽自動車、コンパクトカー、SUV・クロスカントリー、ミニバン、セダン、クーペ、ステーションワゴン、オープンカーの8種類。
「もし、車を買うなら、どのボディタイプを選択しますか?」の問いにもっとも当てはまるものを選んでもらった結果、人気の高かったボディタイプは下記の通り。

北海道・東北
 1位:軽自動車 2位:コンパクトカー 3位: SUV/クロカン

関東
 1位:SUV/クロカン、コンパクトカー  2位:軽自動車 3位:ミニバン

中部
 1位:SUV/クロカン 2位:コンパクトカー、ミニバン 3位:軽自動車

近畿
 1位:軽自動車、SUV/クロカン 2位:ミニバン 3位:コンパクトカー

四国
 1位:SUV/クロカン 2位:軽自動車 3位: コンパクトカー

中国
 1位:SUV/クロカン 2位:軽自動車 3位: コンパクトカー

九州
 1位:SUV/クロカン 2位:コンパクトカー 3位:軽自動車

ボディタイプでは、順位の違いはあるものの、どのエリアでもコンパクトカー、軽自動車、SUV・クロスカントリーの3タイプが3位以内を占めている。
この結果から、ボディタイプ選びにはエリアによる大きな差異はなく、使い勝手の良いコンパクトカーやコストパフォーマンスの良い軽自動車、さらにアウトドアから買い物までと汎用性の高いSUVやクロスカントリーの人気が高いことがわかる。

■エリア別の人気車種の傾向は?

車種については、車種が多岐にわたることもあって、自由回答としている。輸入車では車種ではなくメーカー名での回答が多数あり、結果は参考程度にとどまる。
エリア別の国産車、輸入車の人気車種のベスト3は下記の通り。

北海道・東北
(国産車)1位:N-BOX、アルファード 2位:フィット、プリウス 3位:ジムニー、タント、ヴェルファイア
(輸入車)1位:ベンツ 2位:アウディ、ワーゲン 3位:BMW

関東
(国産車)1位:アクア 2位:シエンタ 3位:アルファード、セレナ、ランドクルーザー
(輸入車)1位:ベンツ 2位:BMW 3位:アウディ

近畿
(国産車)1位:アルファード 2位:ハリアー 3位:プリウス
(輸入車)1位:ベンツ 2位:BMW 3位:SUV

中部
(国産車)1位:セレナ 2位:アルファード 3位:ヤリス
(輸入車)1位:グランドチェロキー 2位:ゴルフ、ポロ

中国
(国産車)1位:クラウン、アクア 2位:ハリアー、フィット、プリウス、アルファード、セレナ
(輸入車)1位:ベンツ 2位:ワーゲン 3位:ミニ

四国
(国産車)1位:プリウス 2位:アルファード 3位:アクア、ジムニー
(輸入車)1位:ゴルフ 2位:ジープ、ミニクーパー

九州
(国産車)1位:フィット、プリウス、ヤリス 2位:アクア、ヴォクシー 3位:スペーシア
(輸入車)1位:ミニクーパー

調査結果から、人気車種はボディタイプの人気ランキングに則してプリウス、フィット、アクアなどのコンパクトカーや、ジムニーなどの軽自動車、ランドクルーザーなどのSUV・クロスカントリーの車種がランクインしている。
一方、ボディタイプでは3位以内にランクインしなかったセレナやアルファードなどのミニバンも人気を集めていることがわかる。

また、国産メーカーの人気ランキングではすべてのエリアでトヨタが1位だったものの、車種別で見ると中部の1位は日産のセレナ。さらに北海道・東北、九州ではトヨタ車とともにホンダ車が1位になるなど、トヨタ車が1位を独占する結果にはなっていない。
とはいえ、トヨタ車はすべてのエリアの2位以内にランクインしており、車種別ランキングからも全エリアでトヨタの人気が高いことがわかる。

■「見た目・デザイン」を重視して車を選ぶ人が多い

クルマを選んだ際に重視した点についてのアンケート結果についても検証した結果は以下。
選択肢は、価格、走行性能、燃費、見た目・デザイン、リセールバリューの高さ、乗用人数・積載量、安全性能、機能・装備です。この中から選択された回答を、エリア別に集計。

いずれのエリアでも、もっとも重視された要因は「見た目・デザイン」で、40%~50%を占めている。2番目に重視した要因は関東以外のすべてのエリアで「価格」だった。関東では「走行性能」が2番目にランクインしている。

価格、走行性能以外で多かった要因は「燃費」これ以外の要因では、エリアによって若干の差があるものの「乗用人数・積載量」「安全性能」「機能・装備」が選ばれている。ただし、四国だけは「走行性能」より「機能・装備」がやや多い結果になった。

すべてのエリアで最下位だったのが「リセールバリューの高さ」だ。
リセールバリューとは、クルマを売る際の再販価値のことだが、このアンケート結果からはクルマを購入する際の要因としては、あまり重視されていないことがわかる。

今回の結果、エリア別でクルマ選びに大きな違いはないことがうかがえた。
レンタカーやカーリースなど、クルマを利用する方法が多様化している中で、クルマを購入するとなると、エリアを問わず手頃な価格の国産車で使い勝手の良い車種の中からデザイン性の高いクルマ選びをする人が多いことがわかった。

出典:エリア別男女560人に聞いた!人気車種ランキング

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