学生の企業選び、魅力的な企業は”安定”が5年ぶり1位
2026年9月1日 10時00分更新

株式会社学情は8月31日、2027年卒(27卒)採用における学生・企業向け意識調査の結果を発表した。今回の調査からは、早期選考の広がりを背景にインターンシップを選考の入り口と捉える傾向の強まりや、先行き不透明な社会情勢を反映した安定志向の再燃が浮き彫りとなっている。
同社は今年6月8日~21日にかけて、Re就活キャンパス2027年卒会員を対象にWebアンケートを実施し、259件の有効回答を得た。インターン等を選んだ基準は「志望業界」52.1%が前年と同じくトップで、「入社したい企業」39.9%、「志望職種」39.3%が続いた。一方、前年2位だった「内容が面白そう」は35.1%と11.5ポイント減少し5位に転落。代わって「その後の選考が有利になりそう」が38.7%で前年比8.7ポイント伸び、僅差の4位に浮上した。同社は、早期選考の広がりとともに、学生がインターンシップ等を企業研究や仕事体験の場だけでなく「採用選考の入り口」として捉える傾向が強まったと分析している。
魅力的な企業ランキングで「安定」が5年ぶりトップに
企業に魅力を感じる要素を尋ねた設問では、「安定していそうな企業」が63.7%で前年から7.3ポイント上昇し1位となった。2位の「休日・休暇がしっかり取れる企業」は54.1%で8.6ポイント減少しており、「安定」が「休日・休暇」を上回って首位となるのは5年ぶりとなる。同社は、国際情勢や世界経済の先行き不透明感が増す中で、学生の安定志向が強まっているとみている。3位の「給与の高い企業」は51.4%とやや減ったが順位は維持した。

「これから成長が期待できそうな企業」は27.8%で6.1ポイント減少し、4位から8位に下がっており、これも安定志向の強まりを示す結果といえる。こうした背景から、「配属先や仕事内容が希望と合致する企業」34.4%や「転勤のない企業」32.8%が順位を上げるなど、条件よりも働き方の実態を重視する傾向もうかがえる。
就職先を決めて活動を終えた学生への「決定理由」の質問では、前年3位だった「事業内容」が20.4%でトップとなり、前年1位の「人(人事や社員の人柄・雰囲気)」19.0%、「携わる仕事内容」18.4%が続いた。
一方、「勤務時間や福利厚生」「勤務地」「給料」など条件面を選ぶ学生は減少し、「給料」は前年の11.5%から6.8%へ急減した。
同社は、企業選びの入り口では安定性や条件面を重視しつつ、最終的には事業内容や人、仕事内容を決め手とする学生の姿が浮かび上がったとしている。
参照:株式会社学情 2026/08/31リリース
「2027年3月卒業予定者 就職戦線中間総括」




