スマートホームの満足度は86.4%、購入意欲は既存家電のスマート化に集中

2026年8月26日 10時00分更新


 一般社団法人LIVING TECH協会とルームクリップは8月25日、「日本のスマートホーム事情2026」を発表した。全国生活者1万1003人を対象にした調査で、スマートホームの利用経験者は15.1%となり、両社は普及の分岐点とされる15〜16%の水準に近づいていると分析した。

 両社は、一般調査とRoomClipユーザー398人へのアンケートに加え、投稿イベント「わが家の“スマート○○”」に集まった141枚の投稿を分析・比較した。一般調査でスマートホーム利用者の86.4%が「満足」以上と回答した一方、未利用者の37.8%は「買うほど困っていない」と回答しており、利用者の満足度の高さと未利用者の必要性認識の低さが併存する結果となった。ただし、困りごとを個別に尋ねると「玄関で鍵を出すのが面倒」との回答が30.1%に上り、両社は具体的な生活場面が示されることで関心が生まれる可能性を指摘した。

今後の購入意欲、一般調査は映像・オーディオ・季節家電が上位に

 今後購入したいスマートホーム機器/スマート家電を尋ねた設問では、一般調査とRoomClipで関心の対象に明確な違いが見られた。一般調査の上位3カテゴリーは「映像系の家電(TV・レコーダー・プロジェクター等)」が40.8%、「オーディオ系の家電(スピーカー・プレーヤー・ホームシアター等)」が33.6%、「季節系の家電(エアコン・空気清浄機・扇風機など)」が29.2%となり、既存家電のスマート化を想起させるカテゴリーが上位を占めた。

一方、RoomClipの上位3カテゴリーは「スマートロック/スマートキー」が26.8%、「スマート照明」が23.5%、「ロボット掃除機」が23.0%となり、いずれもスマートホーム機器ならではのカテゴリーが並んだ。

両社は、RoomClip上でこれらのカテゴリーの活用事例が蓄積されていることが、新規導入への心理的ハードルを下げている可能性があるとみている。なお、「購入したいと思っているものはない」との回答は一般調査が7.7%だったのに対し、RoomClipは13.6%とやや高く、既にスマートホームを導入済みのユーザーが多いことも背景にあるとみられる。

投稿イベントの分析でも、スマート照明への言及率は2020年の5.2%から2026年には12.8%に、機器連携による「自動化」への言及も同期間で11.3%から22.7%に上昇した。両社は、投稿内で語られる価値が操作の利便性にとどまらず、心地よさや安心、日々の意識からの解放といった気持ちの変化として発信されるようになっている点を、次の利用者の関心を後押しする要因として挙げている。

参照:一般社団法人LIVING TECH協会・ルームクリップ株式会社 2026/08/25リリース

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