KDDI決算、2025年3Qは増収増益
2025年2月6日 11時46分更新
KDDI株式会社は2月5日、2025年3月期第3四半期の決算を発表した。売上高は4兆3642億円(前年同期比+2.3%)、営業利益は8477億円(同+2.0%)、当期利益は5365億円(同+0.6%)となった。
主要事業の安定した成長に加え、金融・エネルギー事業の成長のほか、ローソン事業の持分法利益が増加し、利益の押し上げ要因となった。

ARPUは堅調、金融・付加価値サービスが牽引
パーソナルセグメントの総合ARPUは、1兆4882億円(前年同期比+2.3%)と増加した。
通信ARPUは、UQ mobileの「コミコミプラン+」などの影響で上昇傾向を維持。
付加価値サービスは、金融・決済領域が拡大している。「マネ活プラン+」では、機種変更時の選択率が約8割と高水準で、リニューアル前より利用頻度が増加した。また、ゴールドカード保有率の向上や決済単価の増加など好影響となっている。
ローソンとの連携強化
Pontaパスの新規加入者は前四半期比で20%増加し、povo Data Oasisの利用者は10万人を突破した。また、全国のローソンでのeSIM販売を開始する計画も進行中であり、通信と小売の融合によるシナジーを一層強化する。
Starlink商用開始は今春、200万台規模での展開を計画
当初2024年12月末に開始予定からの時期変更については、より多くのユーザーに利用可能な環境を整えるため2025年春に設定したという。サービス開始時には約200万台の端末が利用できる見込みであり、Androidに加えiPhoneも対応予定。
また、Starlinkでは、テキストメッセージの送受信が可能なD2Cサービスを提供予定で、さらにGoogleの「Gemini」との連携も検討されている。これにより、電波が届かない場所でもAIアシスタントを活用したメッセージサービスを提供が可能になる見込み。