通信業界向けの生成AI基盤モデル「Large Telecom Model」をSoftbankが発表

2025年3月26日 15時07分更新

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、2025年3月19日に通信業界向けの生成AI(人工知能)の基盤モデル「Large Telecom Model」(LTM)の開発を発表。それに伴う説明会が26日に開催された。

LTMは、ソフトバンクが保有する膨大なネットワークデータや、長年培ってきた設計・管理・運用ノウハウなどの多岐にわたるデータセットで学習を行い、モバイルネットワークの設計・管理・運用における高度な推論を可能する。今後、ソフトバンクはさらに研究開発を重ねて、LTMの自社への導入を目指す。

「Human AI」のコンセプトを実装したLTMの実用例として、イベント開催時でのスタジアムでの既存基地局の設定の変更が挙げられる。LTMの持つ経験や、知識を活用して、イベント当日の混雑状況を予測し、最適な設定を行うというものだ。 また大規模な建設に伴う、基地局の新設の際にも最適な設定を行い、ネットワークの最適化を図る。

今後は、運用のユースケースを多角的に広げ、自社の運用業務への導入、省人化、効率化や、開発中のAI-RAN統合ソリューション「AITRAS(アイトラス)」へのパッケージングを目指す。

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