再配達不要でポイントも獲得。無人受け取りスポット「トリイク」拡大

2025年10月21日 21時05分更新


 株式会社Every WiLLは、荷物を自宅で受け取らずに自分の都合で受け取れる無人受け取りサービス「トリイク」の新拠点を大阪の梅田と福岡の小倉にオープンした。これにより、利用者は再配達の手間や受け取り時間の制約を解消できるうえ、楽天ポイントやAmazonギフト券を獲得しながら荷物を受け取れる新しい宅配体験を提供する。

トリイクは、宅配ドライバーの負担軽減と再配達削減を目的に生まれた新しい受け取りインフラで、荷物を無人受け取りスポットにまとめて配達し、利用者が自分の都合に合わせて受け取る仕組みを提供する。受け取り時には楽天ポイントまたはAmazonギフト券を選択できるため、利用者にもメリットが大きい。

東京都・九段下で2025年6〜8月に行われた実証運用では、数百人規模の利用者が参加し、安全性や利便性が確認された。実証では事故やトラブルは一切発生せず、多くの利用者から高い満足度の声が寄せられた。具体的には、「置き配で盗難や水濡れを心配する必要がない」「手渡しや再配達の手間がなくなった」「受け取りながらポイントも獲得できて便利」といった意見があり、安心して利用できる環境が評価された。今回の大阪・梅田、福岡・小倉での拠点は、この実証の成果をもとにした第2弾展開となる。

梅田スポットは阪急大阪梅田駅直結の「NORIBA10umeda」内に設置され、平日10時から18時半まで営業。一方、小倉スポットは北方駅徒歩1分の好立地にあり、24時間利用可能だ。駐車スペースも備えており、車やバイクでの来訪にも対応している。

サービスの特長は、「受け取り時間の自由」「報酬付きの受け取り」「安心・安全な無人運用」「地域物流拠点としての機能」の4点だ。入退室管理と防犯カメラを完備しており、女性や学生でも安心して利用することができる。商業施設や住宅街に設置することで、街とECをつなぐ新しいインフラとしての役割も担う。

「トリイク」サービス説明動画(Youtube)

Every WiLLは今回の関西・九州での展開を皮切りに、全国主要都市への拡大を予定している。地方自治体や商業施設、住宅管理会社などと連携し、再配達問題の解消と持続可能な宅配インフラの構築を目指す方針だ。

URL:https://everywill-jp.com/

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