ルミネ新宿が4年連続首位。日経リサーチ「集客力ランキング2025」
2025年10月30日 11時38分更新

日経リサーチは、首都圏の商業施設を対象に実施している「施設と駅のセンサス」最新調査の結果を公表した。2025年版の「首都圏商業施設集客力ランキング」では、ルミネ新宿が4年連続で首位を獲得した。渋谷エリアや池袋エリアでも順位変動がみられ、商業施設の集客トレンドに再開発や施設リニューアルの影響が表れている。
調査は1都3県の306カ所を対象に、約7万人の生活者から施設の利用実態や来場頻度、利用目的、属性などを聴取したもの。商業施設ごとに「直近3カ月以内の来場経験者数」を基準に集客力を算出し、ランキング化している。
■首都圏利用商業施設集客力ランキング TOP10
首位の「ルミネ新宿」は、2022年の調査仕様リニューアル以降、4年連続でトップを維持。新宿駅直結という高い利便性に加え、働く女性を中心に支持を得るブランドラインナップやイベント施策などが安定した集客につながっているとみられる。2位には「ららぽーとTOKYO-BAY」、3位には前回5位からランクアップした「渋谷ヒカリエ」が入った。

特に渋谷エリアは、再開発により多様な層が集まる街へと変化しており、近年は商業・文化・オフィス機能を融合した複合施設が増加。若者だけでなくビジネス層や観光客の来訪も増えていることが、集客力向上の要因と考えられる。
一方、池袋エリアでは「池袋サンシャインシティ」がトップを獲得した。キャラクターショップやイベント開催など、地域特性を活かした施策が功を奏しているようだ。前回1位だった「西武池袋本店」は改装工事の影響で順位を落としたが、地下2フロアに180店舗を順次オープンするなど、全面リニューアルへの期待が高まっている。総額1000億円規模の改装による「新しいデパチカ」構想は、今後の池袋エリアの集客力を左右しそうだ。
参照URL:https://www.nikkei-research.co.jp/news/20251028_facility-ranking
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