ジオテクノロジーズ株式会社は、東京大学空間情報科学研究センター(柴崎亮介教授)と、人流データ活用の共同研究を開始することを2月3日に発表した。ジオテクノロジーズが保有する人流データを活用した「歩行者の動き」にフォーカスした初回研究の結果として、「よく歩く街ランキング」を算出。その結果、1都3県では神奈川県逗子市が1位であったことが分かった。
「よく歩く街ランキング」発表
これまでのスマートシティやMaaSにおける研究分野でも、人流データを活用し車の移動や人の滞在などが分析されていたが、歩行者の移動にフォーカスした人流データ分析は殆ど行われていなかった。理由として、人々の移動を捉え分析するために十分なレベルの人流データが存在しなかった事があげられる。ジオテクノロジーズの人流データは、累計DL数1200万超のM2Eアプリ、トリマのユーザーから取得しており、モバイルGPSの取得ピッチの細かいデータのため歩行者の分析に適している。
【背 景】
人流データから歩行者の移動距離を抽出し、一人当たりの平均歩行距離として1都3県で集計。 今回、「よく歩く街ランキング」として上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位となった。また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末に一気に多数ランクインした。今後は各地域についてより深い人流分析を行い、その背景や理由を人流データから追究していく予定だ。
【集計概要】
人流データ:ジオテクノロジーズの「トリマ」で収集したGPSの位置情報
対象エリア:1都3県の184市区(※町村は除いてます)
対象期間:2022年3月~5月の人流データ、約110万人
【集計手順】
・ 人流データから「歩行」と特定できた移動の距離を算出
・ 人流データからユーザーごとの居住地を市区に分類
・ 市区ごとに、徒歩の移動距離の一人当たり平均値を算出(平日と休日)