LINEリサーチは10月9日、全国の15〜69歳の男女を対象に冷凍食品の利用実態調査の結果を発表した。結果によると、冷凍食品を「週に1日以上」食べる人は全体の5割台半ばに達し、特に10代では6割台後半と高い利用頻度が明らかになった。中でも10代女性では7割強が週1回以上食べており、若年層を中心に冷凍食品が日常的な食事の一部として定着していることがうかがえる。
調査では、ぎょうざや焼きおにぎりなどの加工食品を対象に、利用頻度と好みの冷凍食品を尋ねた。「週に2~3日」と回答した人が2割強で最も多く、「週に1日」「月に2~3日」「月に1日以下」がそれぞれ2割弱と並んだ。年代別に見ると、10代の3割強が「週に4~5日以上」食べており、20代でも2割強と高めであった。一方、「まったく食べない」と答えた割合も10〜20代でやや高く、利用傾向には個人差も見られた。
好きな冷凍食品のランキングでは、全体1位が「ぎょうざ」(4割台後半)、2位が「チャーハン」(約4割)、3位が「パスタ類」、4位が「からあげ」と続いた。年代別にみると、10代・20代は炭水化物系が人気で、10代では「チャーハン」「からあげ」「パスタ類」が上位を占め、「ぎょうざ」は4位にとどまった。さらに10代では「ポテト」や「今川焼/たい焼き」などスナック・おやつ系の人気も高かった。一方、30代以上では「ぎょうざ」が主菜としてトップとなり、特に50〜60代では5割台に達した。

性別による傾向もみられ、男性は「チャーハン」が、女性は「パスタ類」や「ドリア/グラタン」を好む傾向が強かった。特に30代以上の男性でチャーハン人気が高く、20代・40代女性では洋風メニューが支持されている。こうした結果から、冷凍食品市場では年代・性別ごとに嗜好が分かれることが示唆される。
リサーチノート:https://lin.ee/EMdDThT/pr