日本通信SIM、MVNO部門で満足度1位を獲得
2024年10月1日 10時30分更新
特にMVNO部門では、前年より10ポイント上昇し、初めて全4部門中で最高の総合満足度スコアを獲得した。料金プランの値下げや新規参入事業者の高評価がスコア向上の主な要因とされている。物価上昇が続く中でも、業界全体の「各種費用」への満足度は改善し、2021年の573ポイントから今年は620ポイントに上昇している。
また、大手キャリア部門ではdocomoが605ポイントで4年連続の1位となり、通信品質や各種費用で高評価を得た。一方、バリューキャリア部門ではY!mobileが651ポイントで3年連続の1位を維持し、MVNO部門では日本通信SIMが715ポイントでトップに立った。オンライン専用ブランド部門ではpovoが680ポイントで1位となった。
2024年携帯電話サービス顧客満足度
【大手キャリア部門】
第1位:docomo(605ポイント)
4年連続の総合満足度第1位。「通信品質」、「各種費用」、「サービスメニュー※」の3ファクターで最高評価。
第2位:au(598ポイント)
「サービスメニュー※」「手続き・サポート対応」の2ファクターで最高評価。
第3位:SoftBank(597ポイント)
「提供端末」ファクターで最高評価。
※docomoとauの「サービスメニュー」ファクターのスコアは同点。
【バリューキャリア部門】(対象3ブランド)
第1位:Y!mobile(651ポイント)
3年連続の総合満足度第1位。「通信品質」、「サービスメニュー」、「提供端末」、「手続き・サポート対応」の4ファクターで最高評価。
第2位:UQ mobile(644ポイント)
第3位:楽天モバイル(635ポイント)
「各種費用」ファクターで最高評価。
第1位:日本通信SIM(715ポイント)
「通信品質」、「各種費用」、「サービスメニュー」、「手続き・サポート対応」の4ファクターで最高評価。
第2位:イオンモバイル(668ポイント)
第3位:IIJmio(664ポイント)
「提供端末」ファクターで最高評価。
【オンライン専用ブランド/プラン部門】(対象3ブランド)
第1位:povo(680ポイント)
「各種費用」、「サービスメニュー」、「手続き・サポート対応」の3ファクターで最高評価。
第2位:LINEMO(679ポイント)
「通信品質」ファクターで最高評価。
第3位:ahamo(639ポイント)
今回の調査結果から、料金や通信品質の改善が業界全体の顧客満足度向上に寄与していることが示されたが、5Gネットワークの拡大に向けた投資や新たな収益モデルの模索が、今後の携帯電話業界にとって重要な課題となっている。
《J.D. パワー 2024年携帯電話サービス顧客満足度調査概要》
年に1回、スマートフォンを利用している人を対象に、携帯電話サービスの利用状況や各種経験、満足度を聴取し明らかにする調査。今回で26回目の実施となる。
■実施期間:2024年7月下旬~8月上旬
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:スマートフォンを利用している人(18歳~74歳)
■調査回答者数:大手キャリア部門:9,300人 バリューキャリア部門:4,600人
MVNO部門:3,000人 オンライン専用ブランド/プラン部門:2,400人
総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「通信品質」(29%)、「各種費用」(27%)、「サービスメニュー」(21%)、「提供端末」(12%)、「手続き・サポート対応」(11%)となっている(カッコ内は影響度)。
https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2024_Japan_Mobile_Phone_Service_Satisfaction_Study