ユーザーへの影響は?富士通が、携帯電話事業とPC事業を分社化へ

2015年11月1日 20時36分更新


 富士通は携帯電話事業とPC事業を分社化すると発表した。

 市場環境のコモディティ化に伴う商品の差別化の困難、台頭するグローバルベンダーとの競争が激化などにより、これまで以上に迅速な経営判断と効率的な開発体制の構築が重要と判断したためとのこと。

 携帯電話事業とPC事業は事業体質の強化に向け、それぞれ100%子会社の新会社を設立し、これまで以上に競争力のある新商品を、タイムリーに市場に提供していくとしている。

 また今後の成長事業とみているIoTビジネスに関しては全社をあげて取り組みを強化してしており、グループ内に分散しているIoTに関連する技術や企画/開発/製造/営業体制について全社IoT部門に集約し、中核事業として強化していく予定だ。

 富士通は、パソコンではFMVブランド、携帯電話では「F」のケータイ、らくらくホン、ARROWSなど、ユーザーに長らく親しまれ、常に高い満足度を誇っているブランドを擁している。今回発表した分社化が、ユーザーにとって悪い影響のないことが望まれている。

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