ランキング1位は小田切ヒロ!好きなメイクアップアーティスト調査

2023年3月30日 11時30分更新


 メイクのプロを目指すためのスクール・専門学校の比較・おすすめ・ランキング情報サイト「メイクラ」を運営する株式会社LITUSは、メイクアップアーティストの提案するメイク、スキンケアを参考にしたことがある人を対象に、好きなメイクアップアーティストに関するアンケート調査を実施した。

本アンケート調査は、第1回を2022年8月にを実施し、今回が2回目となる。前回との比較を交えながら結果を紹介する。

【アンケート結果要約】
1.人気ランキングトップ3は小田切ヒロ、IKKO、河北裕介
2.タレント化が進行、キャラクターがファン獲得のカギ
3.動画での発信力がますます問われる傾向に

人気ランキングトップ3は小田切ヒロ、IKKO、河北裕介

「好きなメイクアップアーティスト」について、前回実施時と同様に「メイクラ」の以下記事に名前が挙がっている有名メイクアップアーティストを基本の選択肢として調査を行った。

参考:目標にしたい有名メイクアップアーティスト・ヘアメイクアップアーティスト17名紹介

以下にグラフとランキング形式で結果を紹介。


図表:好きなメイクアップアーティスト(全体)
【人気メイクアップアーティストランキング】

第1位 小田切ヒロ(67票)
https://dressingup.jp/artist/644/

第2位 IKKO(58票)
https://ikko.cc/

第3位 河北裕介(53票)
https://dressingup.jp/artist/654/

前回1位となった河北裕介さんが3位、そして前回3位だった小田切ヒロさんが1位となった。2位にはゴールデンタイム帯のテレビ出演の多いIKKOさんが引き続きランクインしている。

今回のアンケート調査では、20~30代の「ヤング世代」が全回答者の61パーセント、40~50代の「ミドル世代」が37パーセントを占めた。


図表:回答者の年代

次に、ヤング世代、ミドル世代に絞って、それぞれの世代で人気のメイクアップアーティストを見てみる。

図表:好きなメイクアップアーティスト(20~30代)

【20~30代の人気メイクアップアーティストランキング】

第1位 小田切ヒロ(54票)
https://dressingup.jp/artist/644/

第2位 河北裕介(35票)
https://dressingup.jp/artist/654/

第3位 IKKO(31票)
https://ikko.cc/

全体の結果と2位・3位が入れ替わっている。着目したいのは、1位の小田切ヒロさんと2位・3位のおふたりとの差が全体に比べて大きくなっている点。小田切ヒロさんがとくに20~30代のヤング世代から圧倒的支持を得ていることがわかる。

続けて「40~50代」に絞った結果。


図表:好きなメイクアップアーティスト(40~50代)

【40~50代の人気メイクアップアーティストランキング】

第1位 IKKO(25票)
https://ikko.cc/

第2位 藤原美智子(18票)
https://dressingup.jp/artist/639/

第2位 河北裕介(18票)
https://dressingup.jp/artist/654/

第3位 小田切ヒロ(10票)
https://dressingup.jp/artist/644/

ミドル世代ではIKKOさんが1位に浮上した。IKKOさんに関する「どんなところが好きか、どういうところを参考にしているか」という自由記述の設問には「テレビ」というワードが特に多く見られ、受動的に目に入ってくるテレビのメディアとしての強さを感じさせた。

前回はミドル世代で1位を獲得した藤原美智子さんも引き続きランクインし、安定した人気を誇っている。

また今回の調査で全体とヤング世代では1位の座を譲った河北裕介さんですが、ミドル世代では2位にランクインし前回調査よりも順位を上げている。ヤング世代のみならずミドル世代の支持が厚くなってきたことは、流行・ブームの域を抜けて一般に人気が定着してきたことを示しているとも言えそうだ。

タレント化が進行、キャラクターがファン獲得のカギ

「参考にするメイクアップアーティストの最大の決め手」についての質問は、「手掛けているメイクの仕上がりが自分の好みに合う」が35パーセントで最も多い回答となった。しかしこれは前回40パーセントを占めていた回答で、5パーセント下がっている。


図表:参考にするメイクアップアーティストの最大の決め手

逆に今回パーセンテージを上げた回答は「本人の人柄、キャラクターが魅力的」(20→23パーセント)、「メイクやスキンケアに対する考え方(思想)が納得できる」(12→13パーセント)、「本人のメイクや肌に憧れる」(1→3パーセント)だった。

ここから見えてくるのは、メイクアップの実力のみならずメイクアップアーティスト本人のキャラクターや考え方、ビジュアルへの関心がいっそう高まっているということ。いわばメイクアップアーティストの「タレント化」ともいえる現象が起こっている。

全体のランキングで1位を獲得した小田切ヒロさんは、「HIRO BEAUTY CHANNEL」というメイクアップのメインチャンネルの他に「小田切ヒロの「そうよ~」な日常」という日常生活を紹介するサブチャンネルを運営している。
※以下、チャンネル登録者数は2023年3月30日時点

HIRO BEAUTY CHANNEL(チャンネル登録者数 77.3万人)
https://www.youtube.com/channel/UC8oF7jmQsKbMVrCv5LrP32w

小田切ヒロの「そうよ〜」な日常(チャンネル登録者数 16.2万人)
https://www.youtube.com/channel/UCiF2j4FUWiWzBo_rhpfFVOA

これまで裏方であるメイクアップアーティストの「日常生活を知りたい」というニーズは考えにくいものだったが、くり返し動画を見続けることで、メイク技術だけでなく本人の人柄のファンになる人が増えているようだ。

全世代に支持されるIKKOさんも「どんだけ~」でおなじみの強いキャラクターが特徴で、お笑い芸人にモノマネされるほどのタレント性が人気を支えている。今やメイクアップアーティストとしてでなくタレントとして認識している人も多いだろう。

このようなメイクアップアーティストのタレント化を促進している要因として見逃せないのは動画メディアの流行。そこで最後に、動画発信に関する興味深い調査結果を紹介する。

動画での発信力がますます問われる傾向に

ここで今一度、全体の人気ランキングを振り返ってみましょう。


図表:好きなメイクアップアーティスト(全体)

グラフを見て気になるのが「その他」の存在感。ここではその40票の内訳を一部ご紹介する。アンケート調査の自由記述欄で2票以上を獲得した「その他」のメイクアップアーティストは以下のとおり。

【「その他」で2人以上が名前を挙げたメイクアップアーティスト】
兵藤小百合(5票)
ウォン・ジョンヨ(4票)
岸順子(4票)
かじえり(3票)
ALISA(2票)
SHOKO(2票)

名前が挙がったメイクアップアーティストの多くは、YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSで頻繁に動画発信を続けている方々だ。

もっとも多くの票を獲得した兵藤小百合さんはYouTubeの登録者数が35.3万人と、全体でランクインする河北裕介さんの38万人に迫る勢いを見せている。
※チャンネル登録者数は2023年3月30日時点

兵藤小百合|さゆりメイク(チャンネル登録者数 35.4万人)
https://www.youtube.com/@sayuri-makeup/

また「ヘアメイク職人 化け子」という名前で活動している岸順子さんや、「発信型メイクアップアーティスト」を名乗るかじえりさんとも共通している点は、自分自身をモデルにした動画を発信しているということ。

もともと目鼻立ちが整った俳優やモデルを起用するわけでなく、自分自身の顔を使って視聴者とさまざまな悩みを共有しながらメイクを解説していくことで、視聴者から親しみやすさと好感を得ている。

また、年齢相応のメイク術や「プチプラコスメ」(安く購入できるコスメ)を使ったメイクアップなど、”洗練された美の世界”というよりも視聴者の実生活に寄り添った提案が多いことも特徴。視聴者がより身近に感じられるようなコンテンツで支持を集めている。

メイクアップアーティストのタレント化が進み、メイクのスキルと同じくらい本人のキャラクターや生活そのものに注目が集まる時代。動画で視聴者からの人気を獲得すればそのままそれがプロとしての仕事にもつながっていく流れができ、メイクアップアーティストにもますますマルチな能力が求められていると言えるだろう。

【調査会社と概要について】
株式会社LITUS(リッタス)による調査
・メイクラ:https://dressingup.jp/

調査対象:メイクアップアーティストの提案するメイク、スキンケアを参考にしたことがある人
調査地域:全国
調査期間:2023年3月15日~2023年3月22日
調査方法:クラウドソーシングサービスを利用し回答を収集
回答数 :300件(有効回答数297件)

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