濃厚な香りの柔軟剤が好調、トイレタリーグッツマーケティング調査
2014年11月13日 10時00分更新
・洗剤は液体タイプの需要好調
・介護の尿臭対策洗剤など、新規需要の開拓も進んでいる
・柔軟剤は香りの強いタイプが好調
総合マーケティングビジネスを扱う株式会社富士経済は2014年4月から3回に分けてトイレタリー用品89品目について調査を行っており、この度に衣料、スキンケア、ハウスホールド、ヘルスサポートなど29品目の国内市場を調査分析した第2回目の調査結果を「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2014 No.2」にまとめ、結果を発表した。
調査によると合成洗剤市場は2013年に花王が時短洗濯を訴求した「ウルトラアタックNeo」を発売し需要を集め、P&Gジャパンも洗浄力訴求の「アリエール」と香り訴求の「ボールド」のリニューアルを行ったことで実績が拡大し、全体で0.2%増の11,565億円となっている。
粉末コンパクトタイプの洗剤は根強い需要があるものの価格訴求商品となっており、またドラム式や節水型の洗濯機の普及によって液体タイプの需要が伸びていることから縮小が続いている。
ほか2014年9月には花王が介護の悩みとなっている尿臭対策を訴求した商品を発売したことで、需要の開拓が期待されている。市場全体では前年比0.8%増の1,578億円が見込まれる。
柔軟仕上剤市場は洗濯物の柔軟効果に加え、香りを楽しむ需要で消費量が増加。ほのかな香りから濃厚な香りまで品ぞろえが充実しており、香調の定期的な入替えによって近年市場の拡大が続いている。2013年には定番ブランドでの香り訴求商品の追加や、新香調の追加、またオーガニック成分配合の「ランドリン」(ネイチャーラボ)など高価格帯商品の投入が見られ、前年比7.1%増の698億円となった。2014年もニーズは根強く、香りが濃厚なタイプを中心に、積極的に新商品の発売や新香調の追加がみられ、前年比1.6%増の709億円が見込まれている。
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