都市圏の魅力再び!秋の国内旅行人気ランキング
2023年10月24日 10時00分更新
近畿日本ツーリストの秋(9月~11月)の国内旅行販売高は、全国旅行支援がスタートした昨年と比較しても約178%と好調に推移している。一方で、例年の秋頃は京都をはじめとする紅葉エリアの人気が高まるものの、今年は猛暑の影響で紅葉が遅れており、販売の動きが鈍い傾向にある。
また、海外旅行動向は、今年以降徐々に復活傾向にあるが、物価高・円安の影響を引き続き受けており、今年の秋も安・近・短の東アジア圏がTOP3の人気を占めた。
秋の行楽シーズン
国内人気旅行先ランキング(近畿日本ツーリスト)
順位 | 都道府県 | 販売高前年比 |
---|---|---|
1位 | 千葉県 | 228.9% |
2位 | 東京都 | 290.1% |
3位 | 大阪府 | 228.1% |
4位 | 北海道 | 180.2% |
5位 | 三重県 | 96.3% |
6位 | 神奈川県 | 132.1% |
7位 | 京都府 | 169.0% |
8位 | 沖縄県 | 157.4% |
9位 | 兵庫県 | 139.6% |
10位 | 福岡県 | 179.4% |
・調査日 : 2023年10月4日
・調査対象 : 近畿日本ツーリストにて2023年9月1日発~2023年11月30日着の旅行販売高
秋の行楽シーズン・国内人気旅行先ランキングでは、夏休みの旅行動向に引き続き、上位を都市圏が占める結果となった。1位は「東京ディズニーリゾート」が人気の千葉県、2位はショッピング、観光、レジャー施設など見どころが尽きない東京都、3位は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」への観光客が多い大阪府が続く。
コロナ5類移行後は、大都市を中心に各地でイベント・祭り・大規模コンサートなども本格復活したことから、人が多く集まる場所や首都圏への旅行の抵抗感が薄れてきたことが、都市圏エリアが上位にランクインした要因と考えられる。また、インバウンドの増加に伴い、都市圏で大規模ホテルの開業が増えてきていることも東京都、大阪府などへの旅行人気の高まりに影響していることがうかがえる。
さらに今年は猛暑の影響により紅葉の見ごろが平年並みか平年より遅いと予想されているため、紅葉狩りの需要が高い京都などのエリアは動きが鈍い傾向にあった。昨年、11月1日に発表した秋冬の国内旅行先ランキング(2022年10月11日~12月20日の集計)では、2位にランクインしていた京都も、今回は7位となっている。
順位 | 国名 |
---|---|
1位 | 台北 |
2位 | 香港 |
3位 | ソウル |
4位 | グアム |
5位 | ハワイ |
・調査日 : 2023年10月4日
・調査対象 : 近畿日本ツーリスト2023年9 月1日発~2023年11月30日着の海外旅行予約人数
秋の行楽シーズン(9月~11月)の海外旅行動向
今年以降、徐々に回復傾向にある海外旅行だが、物価高・円安の影響を受け、人気旅行先は引き続き安・近・短のアジア圏に集中している。1位は「台北」。ゴールデンウィークの海外人気旅行先ランキング(2023年4月28日発~2023年5月8日着の海外旅行予約人数)ではランク外であった「台北」が急浮上している。台北線は多くの路線で本格再開したことをはじめ、安くて近いだけでなく、親日国である安心感から久しぶりの海外として行きやすいため、幅広い世代から人気となっている。
そして2位が「香港」。「香港」もゴールデンウィークのランキングでは8位だったが、2位に大きくランクアップ。11月に注目の観光スポットがオープン予定となっており、これまで政情不安で旅行者が減っていた香港の人気が復活し始めている。そして第3位が「ソウル」。コロナ禍以降の韓国ブームが牽引し、20・30代の若年層からの予約も多く見られた。
国内旅行においては、コロナ禍前の状態にほぼ回復したが、海外旅行の完全復活は、円安・インフレが大きく影響しており、2024年以降になると見られている。
「2023年秋の国内・海外旅行動向」今年は異変!? “紅葉遅れ”で穴場のおすすめ紅葉ツアーを紹介!さらに続く“都市圏”人気も顕著に
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