2023年ゴールデンウィーク旅行予約動向 ー HIS
2023年4月14日 12時22分更新
HISは、ゴールデンウィーク期間(2023年4月29日~5月7日)の予約状況から旅行動向についてまとめ発表した。
海外旅行全体では前年比で2003.4%(20倍)と大きく伸び、復調の兆しがみられるとのこと。コロナ前の2019年比では、当時の日並びが土日祝日のみで成り立つ10連休により好調だったこともあり30.4%となっている。平均単価は201,100円(前年比107.4%、2019年比123.1%)となっている。
上位には近距離の3都市がランクインした。年末から続くソウル人気に続き、前年はランク外だった台北が急上昇している。長らく続いていた台湾到着後の自己健康管理、空港到着後の検査は不要となり、軽症者の隔離措置も解除されるなど、水際対策を大幅に緩和したことにより、旅行先として再び人気が高まっているとのこと。また、再開したクルーズ旅行の需要も高く、外国客船の寄港地となる台北、プサンを押し上げる要因にもなっているようだ。
人気出発日は4月29日(土・祝)が最も多く25.2%、続いて5連休の初日となる5月3日(水・祝)が23.4%となっている。日並びの良かった2019年や前年はGW前半に出発ピークが偏っていたが、今年は出発ピークが分散傾向にあるとのことだ。
国内旅行全体では前年比で169.1%と、前年に続き好調に推移している。平均単価は100,800円(前年比120%、2019年比114.8%)となっている。
人気上位は前年から大きな変化はなく、引き続き沖縄県が牽引している。本島が約7割と高い人気で、続いて宮古島、石垣島と離島が続く。HISでも5月3日(水・祝)出発で宮古島のチャーター便を発売し、レンタカー不足に対応した空港-ホテル間の往復送迎や観光地へのシャトルバスを用意したとのこと。沖縄県は需要の高まりから航空券の価格が値上がり傾向にあり、それを受け平均単価も131,000円(前年比123.3%、2019年比117.0%)と国内旅行全体の平均より高くなっている。3位にランクインした長崎県は、ハウステンボスにて5月3日(水・祝)~6日(土)の期間開催される「ゴールデンウィークスペシャル花火」の観覧付きツアーが好調。4位の大阪府と5位の東京都もテーマパーク需要が影響しており、特に今年は東京ディズニーランドが開業40周年のアニバーサリーイベントを開催していることも後押しとなっているようだ。ランキング外ではあるが、千葉県も前年比511.4%と急上昇しており、需要の高さが表れているとのこと。
人気出発日は5連休初日の5月3日(水・祝)が最も多く31.5%、続いて5月4日(木・祝)が17.3%となっている。
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