観光関連サイト閲覧者数ランキング じゃらん net、楽天トラベル2強—日本観光振興協会

2020年2月19日 10時00分更新


 日本観光振興協会は、ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズと協同で、2019 年の観光関連 Web サイトの年間閲覧者数を調査した。

 ネット行動ログとユーザー属性情報を用いた分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、ヴァリューズが独自に定義する「旅行・交通」カテゴリの Web サイトおよび各都道府県公式観光情報サイトについて、2019 年と 2018 年の年間閲覧者数を集計し比較を行った。さらに 2019 年の 1 年間において「観光」を含む検索語句とその検索者数を集計した。

●「じゃらん net」「楽天トラベル」が 2 強。スマートフォンでは「エイチ・アイ・エス」が躍進

 ヴァリューズが独自に定義する「旅行・交通」カテゴリのサイトにおいて、2019 年の 1 年間に閲覧した人数を集計したところ、PC・スマートフォンともに、宿泊予約サイトの「じゃらん net」と「楽天トラベル」が 2 強となっていた。3 位以降はホテルのクチコミ、価格比較サイトの「トリップアドバイザー」や「東日本旅客鉄道 (JR 東日本)」、「全日本空輸 (ANA)」などが続いた。利用デバイスが PC からスマートフォンへ移行する中、各社の PC サイトの閲覧者数は前年並みもしくは下落傾向にあるが、スマートフォンでは 7 位の「エイチ・アイ・エス」(前年比 119.9%)、11 位の「d トラベル」(前年比 110.9%)など、閲覧者数が 2 桁成長を見せるサイトもあった。

●都道府県公式観光情報サイトでは、大阪府や伊勢神宮のある三重県が上位に

 続いて、都道府県公式観光情報サイトの中で閲覧者数を集計したところ、PC では大阪府の「OSAKA-INFO」、沖縄県の「おきなわ物語」、東京都の「GO TOKYO」の順に、スマートフォンでは三重県の「観光三重」、大阪府の「OSAKA-INFO」、茨城県の「観光いばらき」の順に多くなる結果となった。

●「観光」関連検索で見えてくる消費者ニーズ。「冬」「雨」「穴場」などのキーワード

 消費者がどのようなニーズを持ち、観光関連のサイトを訪れているかを把握するため、ネットで「観光」と同時に検索されているキーワードを、PC・スマートフォンそれぞれ、2019 年の 1 年間でランキングにした 。上位には「東京」、「京都」、「大阪」などのエリア名が多く入るなか、「モデルコース」、「観光スポット」、「おすすめ」など人気の高い観光地はどこかをまず探しているようだ。さらに「冬」、「雨」、「穴場」などのキーワードもランクイン。天候が悪い場合でも楽しめる場所や、混雑の少ない穴場スポットはどこかなど、季節や状況に応じて変化する消費者ニーズがうかがえる結果となった。

関連カテゴリー