利用者サービス向上!阪急電鉄が、訪日外国人向け多言語アナウンスサービス「AmiVoice TransGuide」を全線の主要駅に導入ーアドバンスト・メディア

2018年5月25日 10時00分更新


 株式会社アドバンスト・メディアが開発、株式会社サトーが販売する訪日外国人向け音声認識多言語翻訳・アナウンスサービス「AmiVoice TransGuide」が、阪急電鉄株式会社に採用された。同サービスは、アイテック阪急阪神株式会社が阪急電鉄に納入する利用者サービス向上のためのソリューションの一部として、阪急電鉄全線の主要駅 28駅に導入された。

 阪急電鉄では近年、京都・大阪市内に設置した訪日外国人の案内所の利用人数が右肩上がりで増加し続けるなど、インバウンドの利用者への対応ニーズが高まっていた。駅構内における駅員や案内員による訪日外国人への案内においても、多言語による観光地や列車運行状況など各種情報の迅速・正確な案内や、異常時の一斉情報伝達のための手段の模索など、対応サービスの精度および内容を向上させるための検討が進んでいた。

 「AmiVoice TransGuide」は、音声認識技術の活用により、端末(スマートフォン・タブレット)に話しかけるだけで、4カ国語(日・英・中・韓)の翻訳結果を自動で表示し音声合成によりアナウンスする、対訳機能と翻訳機能を兼ね備えたハイブリッド型の音声翻訳サービスで、クラウド型のリアルタイム翻訳機能に加え、使用頻度の高いフレーズをあらかじめ定型翻訳文として登録できる。今回の導入にあたり、評価いされたポイントは次の通り。

・軽量モバイル端末で、駅員、案内員が使いやすい仕様
・質の高い定型翻訳文を端末に登録でき、非常災害時など、インターネット環境がなくとも登録情報による案内が可能
・場面や用途に応じて、各種スピーカーとの連携接続が容易(1対1の個別案内、1対複数の一斉案内の両方に対応)

 さらにサトー製のモバイルプリンタと連携し、翻訳した案内情報をその場で印刷することで、より正確かつ詳細な情報伝達や、耳の不自由な利用者への文字による案内を可能とする(同機能は実証段階を経て、本格導入に向けた検証中となる)。将来的に目的地までの地図や周辺店舗のクーポンを印刷するなど、より高いサービスも考えられている。

 阪急電鉄では2016年より京都本線の烏丸駅、嵐山線の嵐山駅にて本サービスの実証実験を行い、訪日外国人の乗り換えミスの削減などの効果が出ている。関係3社は、阪急電鉄の同サービスの有効活用を継続的に支援していくとのこと。

タブレット/音声入力装置で入力 モバイルスピーカーから音声再生
阪急電鉄

駅構内に設置した スピーカー設備から一斉放送
阪急電鉄スピーカー

■ 導入駅
梅田、十三、塚口、西宮北口、六甲、神戸三宮、三国、豊中、蛍池、石橋、池田、川西能勢口、宝塚、箕面、南方、淡路、南茨木、茨木市、高槻市、西山天王山、長岡天神、桂、烏丸、河原町、吹田、山田、北千里、嵐山 (計28駅 2018年3月導入)

■ 案内情報を「おもてな紙」として発行

連携するモバイルプリンタ Petit lapin(プチラパン)PW208
印刷機

おもてな紙 印刷例(日本語+中国語版)
阪急電鉄おもてな紙
 
 

 
 
 

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