「姫路城」が2年連続1位にランクイン、3つの城が初登場!旅好きが選ぶ「日本の城ランキング 2017」
2017年8月23日 11時29分更新
トリップアドバイザーは、過去1年間にトリップアドバイザー上に投稿された全ての口コミをもとに、「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2017」を発表した。壮大な天守閣が存在する城だけではなく、防御機能や敵を威圧するための石垣や、櫓が残る城跡など、今年は14の城と6の城跡が「日本の城ランキング」トップ20に選ばれた。初心者から上級者まで、お城巡りをする際に参考になるランキングとなっている。
ランキングでは、昨年に引き続き『姫路城』(兵庫県姫路市)が1位に、『松本城』(長野県松本市)が2位という結果になった。3位は、2016年の6位から順位を上げ、『松山城』(愛媛県松山市)が選ばれた。ランキング初登場となったのは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の拠点になった『名護屋城跡』(佐賀県唐津市)、2004年に木造の店主が復元した『大洲城』(愛媛県大洲市)、滝廉太郎の「荒城の月」のイメージになったといわれる『岡城阯』(大分県竹田市)だった。
都道府県別に見ると、昨年は愛媛県からのランクインは『松山城』のみだったが、今年は『大洲城』と『宇和島城』もランクインし、お城巡りが愛媛観光のひとつの目玉になりつつあるともいえる。
昨年4月の熊本地震の影響で被害を受け、現在復旧作業中の『熊本城』(熊本県熊本市)は、今年は9位にランクイン。復興を願う多くの応援口コミが多数寄せられているが、今しか見られない再建中の姿を見ておくべきだという声も多い。
【旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2017 トップ20】(※括弧内は前年度順位。「初」は今年初登場。)
■11位 名護屋城跡(佐賀県唐津市)
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に出兵拠点として築かれた名古屋城の名残、『名護屋城跡』が今年のランキングで11位に初登場した。「城の規模が想像以上」、「その規模の大きさに圧倒される。」と口コミにあるように、約17ヘクタールに及ぶその城の面積は大阪城に次ぐ規模を誇っていたとされ、見る者を圧倒する迫力がある。敷地内にある名護城博物館では、充実した資料を無料で見学できる。「秀吉の力がどれほどのものだったか、朝鮮との関わりはどうだったのか、常設展と企画展で深く知ることができます。入場無料が申し訳ないくらいの充実ぶりです。ここで名護屋城のことを学んだに名護屋城跡を見学すると、歴史の変換点のダイナミックさを実感できます。」と、博物館を絶賛する口コミが多々寄せられている。
■16位 大洲城(愛媛県大洲市)
明治時代に天守が取り壊され、およそ100年の時を経て2004年に木造で復元された『大洲城』は、「古い櫓が当時のままに残っていて歴史的に意義があります。」、「(大洲城は)四国にある現存天守よりも高いそうで、現代によみがえらせた城郭建築は、素晴らしいの一語に尽きました。」と、本格的な復元建築が見られると絶賛する口コミが多々寄せられている。この再建には、大洲市の熱心な活動により実現したもの。「日本名城100選にもなっている名城です。史実の考証を重ねて、すべて日本の国産材を使用した木組みは 圧巻です。」と、旅行者を魅了し続けている。
■18位 岡城阯(大分県竹田市)
滝廉太郎の「荒城の月」のモデルと言われる『岡城阯』が、ランキング18位に初登場した。「荒城」のイメージが強く、石垣が荒れているのかと思った旅行者は、「各地の城址を訪れましたが保存状態、規模とも一番です。石垣もキレイに残っておりスゴイの一言。」、「素晴らしい城跡です。ひろくて二度きて丁度わかる城です。縄張りも素晴らしい。縄張り図を見ながら歩き、攻められない工夫に納得出来る城です。大手門と 搦め手と、隅々まで縄張り図を手に歩いて正解でした!古田織部と中川家の関係、そして佐久間盛政と中川家の関係是非訪ねてみて欲しいです。」と、「荒城」のイメージとは違い、立派な歴史の詰まった見どころある城阯だと口コミを集めている。
【評価方法】
「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2017」は、2016年6月~2017年5月の1年間に日本の城(城跡含む)に投稿された全ての口コミの評価(5段階)点、口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。