今年のGWは日並び良好!北海道新幹線効果も!2016年 GW国内旅行動向―楽天トラベル
2016年3月28日 16時53分更新
旅行予約サイト「楽天トラベル」は、2016年4月29日(金・祝)~2016年5月8日(日)間の予約人泊数をもとに、2016年ゴールデンウィーク(以下、GW)の旅行動向を発表した。今年は3連休が2回と日並びが良いため、国内旅行は前年同期比約3割増(+28.3%)と好調に推移している。また、半年以上前の予約が約2.5倍に増加し、早期予約傾向が強まっている。都道府県別の伸び率ランキングでは、2016年3月26日に開業の北海道新幹線沿線の宮城県が約8割増で2位に、また観光プロモーションが奏功し1位となった広島県をはじめ、中国3県がTOP10入りとなった。
【2016年 ゴールデンウィーク旅行人気上昇エリアランキング トップ10】
(国内旅行 行き先別 宿泊予約前年同期比ランキング)
1位 広島県 +80.2%
2位 宮城県 +76.6%
3位 福岡県 +52.1%
4位 島根県 +49.8%
5位 愛知県 +49.3%
6位 静岡県 +47.2%
7位 岡山県 +46.5%
8位 滋賀県 +46.0%
9位 福井県 +43.0%
10位 宮崎県 +42.8%
■調査概要
楽天トラベルでの2016年3月7日時点での予約人泊数実績をもとに前年同期比で算出
■対象期間(宿泊日ベース)
[今年] 2016年4月29日(金・祝)から2016年5月8日(日)、[昨年] 2015年4月29日(水・祝)から2015年5月8日(金)
■調査対象
国内宿泊(通常、デイユース)、ANA楽パック、JAL楽パック、インバウンド
【1位 広島県】
2015年6月から開始した観光プロモーション「カンパイ!広島県」や「ふるさと旅行券」によって広島県観光の認知度が着実に上がってきており、2016年GWの旅行先としても注目を集めた。今年は「嚴島神社」と「原爆ドーム」が世界遺産登録20周年にあたり、記念イベントも数多く開催され、観光客の増加がさらに期待されている。GW期間中には、毎年約160万人が動員する「ひろしまフラワーフェスティバル」など大規模なイベント開催が多く、広島市内エリアは前年同期比+103.3%となり、観光客が急増した。
【2位 宮城県】
NHK大河ドラマでも話題の真田幸村の次男真田大八が、仙台藩の武士となって真田幸村の血脈を伝えた地といわれる宮城県が、注目を集めている。特に「仙台真田氏ゆかりの郷」とも言われる白石・宮城蔵王エリアは同+134.5%と、宮城県内で最も宿泊予約が伸張した地域となった。観光スポットとしては、宮城県と山形県をつなぐ山岳道路「蔵王エコーライン」が4月下旬の開通から5月中旬頃まで「雪の回廊」を楽しめると人気を集めている。また、北海道から宮城県を訪れる人が同+ 92.2%と増加しており、2016年3月26日に開業した北海道新幹線効果が表れていると考えられる。
【3位 福岡県】
福岡県は、海外のクルーズ船が最も多く乗り入れることから、昨今は海外からの注目度も高く、訪日外国人観光客が多く賑わっている。2016年4月24日には福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県を結ぶ「東九州自動車道」が開通することから、九州内旅行が増加する傾向がみられた。福岡県内で最も伸び率が高かったのは、東九州自動車道沿線の行橋・豊前・苅田・北九州空港エリア(同+77.3%)であり、自宅都道府県別では、大分県(同+96.1%)・宮崎県(同+88.1%)・鹿児島県(同+72.2%)という結果から、自動車道を活用した宿泊予約が好調に推移していると考えられる。
【その他】
6位の静岡県は観光プロモーション「意外と熱海」が奏功し、熱海エリアの宿泊予約が同+62.7%と伸張しており、特に若年層や女性客が増加傾向にある。また、伊豆エリアはアクティビティがある公園や動物と触れ合える動物園など、子供連れで楽しめるスポットが多く、子供連れでの宿泊予約が増加している。9位にランクインした福井県は、あわら・三国エリアが北陸新幹線効果をはじめ、あわら市ゆかりの漫画にちなんだ催しなどが奏功し、同県内で最も人気の高い地域になった。10位の宮崎県は、2015年夏に就航したLCCによって関西からの交通利便性が高まり、宿泊予約が伸張。また、東九州自動車道の開通により福岡県からの宿泊予約が同+51.7%の増加を示している。