2015年の旅行トレンドは「安・“深”・短」、エクスペディア2015年人気旅行先ランキング

2016年1月13日 14時18分更新


 エクスペディアは、2015年の予約状況に基づいた日本における海外の人気旅行先ランキング、人気急上昇旅行先ランキングを発表した。
また、他国のエクスペディアにおける海外の人気旅行先ランキングも発表し、日本と海外の旅行動向を比較も行なった。

ランキングは以下の通り。

■2015年 人気海外旅行先ランキング

人気海外旅行先ランキング

 2015年の人気海外旅行先をみると、上位3カ国が昨年同様、1位ソウル、2位バンコク、3位台北という結果になった。位3カ国以外にも、上位10カ国のうち7カ国もアジアからランクイン。円安の風が厳しい2015年は、短期間の休暇に低価格で行けるアジアが安定した人気を誇っていることが分かる。

 今年初ランクインを果たしたマニラには、昨年2月マニラ湾を埋め立てて造られた大型のカジノリゾート「シティ オブ ドリームズ マニラ」、そして6月にはドリームワークスによる子供向けテーマパークの「ドリーム・プレイ」がオープンしたことが注目されている。また、現在7位にランクインしている上海には、2016年6月にディズニーランドが開園予定となっており、今年は更に人気を集めることが予想される。

■2015年 急上昇旅行先ランキング

急上昇旅行先ランキング

 2015年の旅行トレンドは「安・“深”・短」なディープなアジアの人気が後押しした。こちらのランキングでも上位3カ国をアジアが占めた。その中でも有名都市ではなく、台湾の高雄やベトナムのダナンなど、各国の第2、第3の都市が人気を博し、少し「ディープなアジア」が注目を集めた年となった。

 また4位にランクインしているアメリカのアナハイムは、カリフォルニア・ディズニーランドが2015年に60周年を迎え、アニバーサリーイベントなどを開催していることで、人気が急上昇した。ケアンズは、トロピカル・ノースクイーンズランド観光局とクイーンズランド州政府観光局が日本人訪問者数の増加に注力していることが要因となっているようだ。

■2015年 国別人気海外旅行先

 海外4カ国(アメリカ・オーストラリア・イギリス・ブラジル)の2015年の人気海外旅行先ランキングを見てみると、国によって選ばれる旅行先が大きく異なる結果となった。
 アメリカの人気海外旅行先ランキングでは、1位から5位まですべて「シティ」が選ばれている結果となり、アメリカ人は都市観光を好む傾向にあることがわかった。また、東京が5位にランクインしており、アメリカ人からの日本人気が高まっていることが見受けられる。
 イギリスのランキングを見てみると、イギリス人はアメリカ同様、都市観光を好む傾向にあることがわかりました。しかし、1位 パリ、2位 アムステルダムと、アメリカ人と比べて、移動時間の短い都市が多く選ばれているようだ。
 また、オーストラリアのランキングでは、1位 バリ島、2位 シンガポールと東南アジアの人気観光地が上位にランクインする結果となった。バリ島はオーストラリアから渡航する航空券が非常に安く、島内でもオーストラリアドルを利用できる場所も多数あるため、オーストラリア人からの人気を博している。
 さらに、ブラジルのランキングを見てみると、1位から3位までアメリカの都市がランクインしており、ブラジル人によるアメリカ人気が伺える結果となった。その中でも、1位と2位はフロリダ州に位置する都市がランクインしており、ブラジル人の多くはフロリダ州を旅行先として選ぶ傾向にあるようだ。

■2015年 国別人気海外旅行先(アジア編)

 次に、アジア4カ国(韓国・台湾・香港・タイ)の2015年人気旅行先ランキングを見てみると、トップ3内に、東京、大阪、沖縄という、日本の都市が多くランクインしていることがわかる。
 韓国と台湾はトップ3に日本の都市が独占しており、香港とタイも日本の都市が2カ国選ばれている結果となった。他国と比較して韓国のみ、東京よりも大阪や沖縄が上位にランクインしており、日本の中心地である東京よりも第2都市やリゾート地に目を向けていることが伺える。
  
  

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