満足?割高?北海道新幹線 東京~新函館北斗間の料金は22,690円に
2015年10月15日 13時20分更新
JR北海道は、10月13日、来年(2016年)3月に開業する北海道新幹線の特急料金の認可を国土交通省に申請し、運賃と料金を発表した。今回新規開業するのは、新青森駅と新函館北斗駅の区間。
東京~新函館北斗の運賃と特急料金の合計は、普通車指定席を利用の場合、22,690円と設定された。同様に、新青森~新函館北斗間は7,260円、仙台~新函館北斗間は17,310円となる。飛行機のファーストクラスに該当する「グランクラス」利用の場合には、東京~新函館北斗間が38,280円となる。
JR北海道の三浦雅行専任部長は「航空各社の料金と比べても十分に競争できる価格だと思う。今後、割引きプランなどをJR東日本と協議していきたい」とコメント。
競合すると考えられる航空会社の普通運賃は、日本航空、全日空ともに、羽田空港~函館空港間で35,000円程度。料金面では、北海道新幹線が35%程度安い。所要時間は新幹線が約4時間かかるのに対し、飛行機は約1時間半であり、この価格差を安いと見るか、高いと見るか、判断が分かれるところだ。
ちなみに、東京~新函館北斗間の距離は約820キロメートル。これは、東海道・山陽新幹線にあてはめると、東京~三原(広島県)とほぼ同じ距離である。この東京~三原間の運賃と特急料金の合計は、普通車指定席を利用の場合、18,540円。これと比べると、北海道新幹線の割高感が際立つ。
青函トンネルの維持コストなどがかさむため、他の新幹線と比べて割高になることは仕方ないとも考えられるが、利用者はこの料金で満足できるのか?割高感を感じて飛行機を選択することになるのか?割引プランの登場等も含め、開業後の動向が注目される。