トリップアドバイザーはインバウンド市場の調査結果を発表、アジア太平洋地域の新興国における日本への関心が増加傾向に
2014年12月12日 15時20分更新
世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」はインバウンド、いわゆる訪日外国人旅行者市場の調査結果を発表した。トリップアドバイザーの日本の宿泊ページへのアクセス状況をベースに、訪日意欲が高いと思われる国を選出し、分析を行なっている。
アクセス数が高かった国トップ3は米国、中国、台湾の順になったが、前年比でアクセス数を見てみると、増加率が最も高かった国トップ3はフィリピン、ベトナム、カナダの順となっている。特にフィリピンは前年比 85%増と大きな伸びを見せ、突出した訪日意欲の高さを見せている。その他ベトナム、マレーシアも大幅増となっており、アジア太平洋地域の新興国からの関心が増加。インバウンドの更なる活性化に向けて有望な市場となってくるだろうと指摘している。
日本の宿泊施設アクセス数が高かった国トップは即ち口コミ投稿件数が多い国でもあり、過去1年間で宿泊施設の口コミを最も多く投稿したのはアメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国という順になっている。また日本の宿泊施設へ寄せられた口コミの評価点に注目すると、日本人の評価が外国人旅行者と比べて厳しいということが判明したという。2013年に日本人旅行者が日本国内の宿泊施設に対して投稿した口コミ評価の平均は5段階中3.91点だったのに対し、外国人旅行者が日本の宿泊施設に対して投稿した口コミ評価の平均点が5段階中4.00点で、日本人の方が評価が厳しいようだ。
都道府県別の傾向も算出しており、過去1年間に最も多く検索された都道府県は東京都と大阪府となった。一方宿泊施設に関しては京都府のホテルや旅館が 5 段階中平均 4.17 と最も高い口コミ評価を獲得しており、次いで東京都が4.08、長野県が4.07 と続いている。
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