トリップアドバイザー「外国人に人気の日本のホテルと旅館 2014」発表、トップクラスのサービスや日本らしさがカギ
2014年11月27日 15時00分更新
世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザー株式会社は、ホテル・旅館それぞれの上位20施設のランキング「外国人に人気の日本のホテルと旅館 2014」を発表した。評価方法とは2013年10月から2014年9月の1年間に、日本のホテル・旅館に投稿された日本語以外の口コミを、5段階評価の平均、口コミの投稿数などをもとに独自のアルゴリズムで集計したものとなっている。
ホテルの1位には「マンダリン オリエンタル東京」(東京都)が、旅館の1位には「料理旅館 白梅」(京都府)がそれぞれ選ばれた。「マンダリン オリエンタル東京」に関する口コミでは「世界でもトップクラス」とサービスを評する口コミが数多く見られたほか、「素晴らしい富士山と東京の景色を昼夜問わず与えてくれ」たと、ロケーションの良さを評する声も多かったという。「料理旅館 白梅」はとスタッフの名前を挙げて賞賛する口コミが多く、日本、京都らしい美しい料理とそれを配膳、提供する女将さんの心遣いも高評価されての1位となっている。
ホテルの2位は「ホテル ムメ」(京都府)、3位「パークハイアット 東京」(東京都)、4位「パレスホテル東京」(東京都)、5位「インターコンチネンタルホテル大阪」(大阪府)と続いている。旅館の順位は2位「澤の屋旅館」(東京都)、3位「一茶のこみち 美湯の宿」(長野県)、4位「ファミリーイン西向」(東京都)、5位「山の茶屋」(神奈川県)となった。20位までのランキングは以下の図の通り。
ランクインしたホテル・旅館の共通点として、日本での滞在を特別な思い出にする細やかなサービスを高く評価する口コミが多く寄せられていることが挙げられるという。ホテルについては、日本でも世界トップクラスの行き届いたサービスが期待通りに受けられることやロケーションの良さが、旅館については露天風呂をはじめお部屋に料理が運ばれてくる食事のスタイルや、畳の間といった日本らしい趣が人気とのこと。
2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人を如何に迎えるか、ということが各業界で話題になっている。移動手段やフリーWi-Fiなどのインフラは焦点に上がるが、一番の基本は彼らが泊まる宿泊施設になる。「おもてなし」という言葉は聞こえはいいが、こうした口コミサイトから生の声を取り上げ、満足度に還元していく地道な取り組みも必須となってくるだろう。
関連カテゴリー