「不動産のプロが考える不動産が売れない理由」ランキングーすむたす
2021年1月22日 10時38分更新
すむたすは、不動産売買業の従事者に対して、「売れない・売れづらい不動産の理由」に関する意識調査を実施した。
■調査結果
(1)不動産売買のプロが考える「売れない・売れづらい不動産の理由」ランキング トップ3は「希望価格が相場より高い」「共有部が汚い・状態が良くない」「築古で室内状況劣化」
不動産売買のプロが考える「売れない・売れづらい不動産の理由」の第1位は「希望価格が相場より高い」だった。売主の希望価格が相場よりも高く設定されていて、買い手とのギャップが生じると売れづらくなると考えられていることがわかった。
また、第2位は「共有部が汚い・状態が良くない」、第3位は「築古で室内状況劣化」となった。「設備が古い」も第4位となっており、築古物件における室内状況及び設備環境の劣化が、中古マンション売買を難しくすることが判明した。
(2)新型コロナの影響で売りづらくなったのは「周辺にスーパー・コンビニ等の商業施設がない・少ない」「周辺に医療施設・介護施設がない・少ない」「希望価格が相場より高い」中古マンション
「売れない・売れづらい不動産の理由」のうち、「新型コロナの影響で重要度が増した」ものは、「周辺にスーパー・コンビニ等の商業施設がない・少ない」「周辺に医療施設・介護施設がない・少ない」「希望価格が相場より高い」という順で多い結果となった。新型コロナの影響で周辺の利便性が求められるようになっていることがわかる。
(3)新型コロナの影響で増加した不動産売却に関する相談内容では「住宅ローンを返済できなくなった」「資金が必要となった」「より良い住まいに住み替えたい」が上位に
売り主からの不動産売却に関する相談内容のうち、新型コロナの影響で増加したものとしては、「住宅ローンを返済できなくなった」「資金が必要となった」「より良い住まいに住み替えたい」が上位となった。新型コロナの影響で収入が減少し、住宅ローンの支払い難や資金難によって不動産を売却する不動産所有者が増えていると考えられる。
(4)周辺環境においては「水害・浸水リスク」「治安リスク」「近くに嫌悪施設がある」が上位に
周辺環境に置いては、「スーパー・コンビニ」「公共施設」「子育て施設」といった施設環境の有無よりも、「水害・浸水リスク」「治安リスク」「近くに嫌悪施設がある」「地盤リスク」といったリスクの方が売買には影響を与えやすいと考えられていることがわかった。
■調査概要
調査期間:2021年1月11日〜1月12日
調査対象:不動産売買に関わる仕事に従事している人(不動産従事歴1年以上)
回答者数:641名
調査方法:インターネットでのアンケート調査