働く人の夏休みに関する実態・意識調査、「宿泊をともなう国内旅行」がトップ
2023年8月14日 10時00分更新
株式会社スタッフサービス・ホールディングスは、17歳~62歳までのビジネスパーソン920人を対象に、「働く人の夏休みに関する実態・意識調査」を実施した。
調査結果1
夏休み取得率・取得予定率/平均夏休み日数
●今年の夏休みを取る人、または取得予定の人は全体の3/4。平均取得日数は5.7日で、昨年と同数。
・今年の夏休み取得予定は687人の74.7%。
・世代別に大きな特徴は見られない。
Q1. あなたは、今年夏休みがありますか。
Q2. 今年の夏休みの日数を以下にご記入ください。
Q3. 昨年のコロナ禍での夏休み取得日数を以下にご記入ください。
調査結果2 今年の夏休みにかける思い
●今年の夏休みは「今まで我慢した分思いっきり楽しみたい」人が54.1%と、約半数が今年の夏休みに対して期待している。今年の夏休みへの期待値は世代が若くなるほど高くなる。
・世代別に見ると、総じて若年層の方がポジティブな声が多く、特に「思いっきり楽しみたい」はZ世代が74.7%と高い。
Q4. 昨年までのコロナ禍の夏休みと比較して、今年の夏休みにかける思いはどのようなものですか。
以下のそれぞれについて、あなたのお気持ちに最もあてはまるものをお選びください。
調査結果3 昨年の夏休みの感想
●昨年の夏休みを「楽しめなかった」人は37.1%と、一定数がコロナ禍の夏休みを楽しめなかった。
Q5. 昨年のコロナ禍での夏休みについて、以下のそれぞれはあなたにどの程度あてはまりますか。
調査結果4 今年の夏休みの予定
●今年の夏休みの予定は「宿泊をともなう国内旅行」がトップ。Z世代は「レジャー施設」などアクティブに過ごす傾向。
・全体では、「グルメ、飲み会」(21.0%)、「帰省」(20.5%)、「自宅での読書、映画鑑賞、テレビ視聴」(19.1%)が2割前後で続く。
Q6. 今年の夏休みの過ごし方(予定)としてあてはまるものをすべてお選びください。
調査結果5 夏休みを過ごす上で重要視すること
●今年の夏休みで最も重要視されているのは「リラックス、リフレッシュできること」。
・「リラックス、リフレッシュできること」(86.9%)が最も多く、次いで「趣味の時間」(75.7%)「自分一人で過ごす時間」「コストパフォーマンスの良さ」(同73.2%)「家族と過ごす時間」(72.3%)が7割台で続く(TOP2)。
・「効率的に多くのことを楽しめる、タイムパフォーマンスの良さ」も58.1%が重視している。
・「自分磨き、習い事の時間」(43.5%)「仕事のスキルアップ」(27.8%)も少なからず存在。
Q9. 今年の夏休みを過ごす上で、以下のことをどの程度重要視しますか。以下のそれぞれについてお答えください。
調査結果6 夏休みの意識
●夏休みの過ごし方の希望は、若い世代はアクティブに過ごしたいと考えており、特に「マスクを着けずに過ごしたい」「計画的に楽しみたい」といった意識が他の世代に比べ高い。
●若年層は「タイパ」(タイムパフォーマンス)を、ミドルシニア層では「コスパ」(コストパフォーマンス)を意識しており、世代間による価値観の違いがうかがえる。
●若年層は夏休みをアクティブに過ごす分、「生活リズムが変わると思う」と考えている人が多い。
・Z世代では「マスクを着けずに過ごしたい」(71.2%)が他の世代よりも高率。
・「仕事のことは一切忘れて過ごしたい」は世代を問わず重視。
Q10. 今年の夏休みに関する以下の考え、意見について、あなたのお考えはどの程度あてはまりますか。
調査結果7 夏休みの予算
●夏休みの平均予算は「12.4万円」で、昨年の8.1万円の1.5倍となっている。
Q7. 昨年の夏休みに使った費用の合計をお知らせください。
Q8. 今年の夏休みはいくらくらい使う予定ですか(使いましたか)。
調査結果8 夏休みの不安・懸念点
●夏休みにあたっての不安・懸念点は「仕事が再開したら通勤がつらく感じると思う」が全体トップ。Z世代は夏休み後の仕事に対して後ろ向きで、「休んだ分だけ、仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」が特に目立つ。
・「仕事が再開したら通勤がつらく感じると思う」「休んだ分だけ、仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」が6割弱。
Q11. 今年の夏休みに関する不安や懸念点について、以下のそれぞれはあなたのお気持ちにどの程度あてはまりますか。
調査結果9 夏休み明けの気持ち
●夏休み明けの仕事に向かう気持ちでは、「仕事のやる気が出ず憂鬱な気持ちになっている」が31.6%、「休み明けに離職・転職したくなりそう」が6.8%と仕事に後ろ向きな人が4割弱。
・世代別に見ると、「仕事のやる気が出ず憂鬱な気持ちになっている」では若年層になるつれて、高くなる傾向が見られる。
Q12. 今年の夏休み明けの仕事に向き合う気持ちはどのようなものだと思いますか。 以下の中より最もあてはまるものをお選びください。
総括:今年の夏休みは「リベンジ夏休み」!
今回は、幅広い年代の方に向けて調査したほか、昨年の状況についても調査。取得日数では、今年も昨年も平均が5.7日という結果だったが、夏休みに対する思いでは「昨年より今年は楽しみたい」や、夏休みにかける予算も昨年の約1.5倍という状況だった。こうした結果から、さまざまな制限があったコロナ禍の夏休みに比べて今年の夏休みは充実させたい、これまでの夏休みを取り戻したい「リベンジ夏休み」であるとした。
また、世代別に見ると、若年層(Z世代・ミレニアル世代)はタイパ(タイムパフォーマンス)を、ミドルシニア層(就職氷河期世代・バブル期世代)ではコスパ(コストパフォーマンス)を重視する傾向が見えた。
今年はアフターコロナでの初めての夏休みであり、夏休みをこれまで以上に満喫する個人が多い状況が浮き彫りになりた。一方で、夏休みにあたっての不安や夏休み明けの気持ちでは、「通勤がつらく感じると思う」が目立つ傾向にあった。特にZ世代は、夏休み後の仕事に対して後ろ向きで「仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」が特に目立った。夏休み明けに仕事に復帰する際には、気持ちの切り替えに苦慮することも予想されるため、企業は従業員への多様な働き方の提示や、個人でも働き方の工夫が必要となりそうだ。
スタッフサービス・ホールディングス調べ
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2023年7月7日(金)~2023年7月9日(日)
■調査対象:全国在住17~62歳男女の有職者920人(各世代の男女115人)
(経営者、会社員、公務員・団体職員、自営業、自由業、派遣社員・契約社員)
※構成比の数値は四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります。