人気アクティビティ総合ランキング ー アクティビティジャパン
2021年12月23日 11時52分更新
アクティビティジャパンは、12月20日までの予約データを元に、2021年度の人気アクティビティ『総まとめ』を発表した。
本年度も続くコロナ禍において、新型コロナウイルス感染状況に左右された1年間となったが、10月の緊急事態宣言明け以降は、人との距離が確保しやすく、換気性に富んだ、屋外で実施されるアウトドアアクティビティを中心に、予約数が増加傾向となった。
観光地として例年人気の沖縄に関しては、本島の青の洞窟・恩納村エリア、石垣島、宮古島でのシュノーケリング、サップ(SUP)、体験ダイビングを中心としたマリンレジャーが今年も人気だった。沖縄関連ページのアクセス数は全体的に高い数値となったが、長期に渡る沖縄県内での緊急事態宣言に伴い現地に行くことが困難であったことも影響し、予約数としては前年比で1.4倍程度という結果になった。
都内から日帰りで行ける神奈川県横浜近郊での体験を中心に、「船釣り・海釣り体験」は約1.5倍と伸びており、ソーシャルディスタンスがはかれ、感染対策の観点からアウトドアでの「釣り」体験は全国的に好評とのこと。最近は家族連れだけでなく、釣り道具を持っていない初心者や女性ひとりからでも気軽に参加ができるプランが全国的に増えたことも予約数アップの理由のひとつとなっている。
また、名古屋、大阪などの都市部から日帰りできる岐阜のバンジージャンプ、奈良の開運バンジーは昨年に続き今年も人気のアクティビティだった。日頃のストレス発散や、非日常体験として利用されるのはもちろん、願掛けを目的としたアクティビティとしても参加しているようだ。特徴としては、男性よりも女性の参加が目立ち、全体でも約1.3倍の予約数となったとのこと。
一方、室内で実施する「ものづくり」などの体験においては、換気、除菌といった基本的な対策はもちろん、アクリルボードの設置や受入れ人数を制限するなど、各事業者、施設が感染症対策に関する情報発信を積極的に行っている。利用者が事前に、感染症対策の取り組みを把握したうえで予約が出来、安心して当日参加できるように配慮することは、もはやコロナ禍では必要不可欠であり、体験中もこまめに休憩時間や換気をすることは日常的になった。
普段は、匂い袋やブレスレットづくりで人気の体験事業者が「マスクチャーム作り」のプランを新たに企画したり、『貸切』、『人数限定』をうたい施設への受入れ人数を制限しつつも、一組あたりのお客様に通常よりも時間を費やし特別感を演出したりと、感染症対策を意識しながらも参加者に体験そのものをいかに楽しんでもらうか、各事業者の創意工夫が感じられる体験メニューが多く生まれたことも今年のトレンドであったと言えるとのことだ。
コロナ禍においてリアルな旅行、アクティビティ体験に替わる観光コンテンツとして誕生し、今や定番ともなった「オンライン体験・オンラインツアー」も、昨年度の約7倍の予約数という高い伸び率を見せている。
利用者は40代以上の女性の利用が多く見られ、「なかなか行きたくても行けなかった」「どういう場所か事前に知りたい!」「行ったことはあったが面白そうなテーマだから参加した」という声が多く、積極的にwebコミュニケーションツールをつかい、ツアー主催者に質問をしたりして会話を楽しむ参加者が多く見られるとのこと。特に、地域の特産品が事前に自宅に届き、ツアー参加当日、ホストと共に料理を作ったり、届いたお菓子やお酒を食べたりしながらそのツアー時間を楽しむ内容のツアーに高い支持が集まった。
なかでも、移動距離の観点や移動制限が長く続いたこともあり、自宅でもリゾート地を疑似体験できる沖縄離島のオンラインツアーは支持が高く、沖縄特有の文化や自然遺産、歴史や環境に関するテーマのオンライン体験が豊富で、学びながら地元住民と交流できることが人気のポイントとのことだ。
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