人気飼育犬種・猫種ランキング2020を発表!ーアイペット損害保険
2021年1月21日 12時00分更新
アイペット損害保険は毎年、前年1年間に同社のペット保険に加入し、保険契約が開始された犬・猫を対象に、人気飼育犬種・猫種ランキングの調査を行っている。今年も、2020年1月1日~12月31日の期間に加入し、保険契約が開始されたペットを対象にしたランキングを発表した。また、昨年に続き注目の小動物「うさぎ」「鳥」「ネズミ」の調査結果も公開した。
【犬部門:1位~10位】
飼育犬種ランキングでは、「ミックス」が2017年の調査開始以来、初の第1位となり、3年連続でトップを保っていた「トイ・プードル」を破った。
チワワとトイ・プードルのミックス「チワプー」、ポメラニアンとミニチュア・ダックスフンドのミックス「ポメックス」など、小さく愛くるしい姿や、両種の特徴を持ち、純血種とは違った独特な風貌に魅力を感じる方も多いようだ。また、3位の「チワワ」から10位の「シー・ズー」までが昨年同様の順位となり、引き続き小型犬が上位の多くを占めている。
*¹ 小型犬:アイペットの犬種分類表における、ペット保険「うちの子」のミックス「小型犬」(12kg未満)
*² 犬Ⅰ:ペット保険「うちの子ライト」のミックス「犬Ⅰ」(16kg以下)
【猫部門:1位~10位】
飼育猫種ランキングでは、4年連続で「ミックス」が第1位となった。その他、2018年から1つずつ順位を上げてきた「マンチカン」が第3位へ上がり、ついにトップ3にランクインした。また、8位の「ミヌエット」、9位の「サイベリアン」が初のトップ10入りを果たした。特に9位の「サイベリアン」は、調査を開始した2017年の28位から4年で19位も順位を上げ、大幅にランクアップしている。セミロングでふさふさの被毛に覆われた大型の猫「サイベリアン」はとても賢いうえに愛情深く温和な性格が多く、子どもとの相性も良いとされ、遊び相手になってくれることもあり、その親しみやすい性格に惹かれる方が増えているのかもしれない。
猫はペットショップで純血の猫種を迎え入れるよりも「拾った、迷い込んできた」という入手経路が最も多く、コロナ禍においてはSNSや動画配信などで「オンライン譲渡会」を開催する取り組みも増えている。こうした経路も、4年連続で猫種1位が「ミックス」であることに影響を与えている可能性もある。
*³ ミックス:純血種同志を組み合わせている猫、日本猫、雑種の猫を含みます。
また、犬・猫それぞれの11位以下のランキングは以下の通り。
【犬部門:11位~30位】
昨年同様、トップ10に引き続き、11位から30位まで小型犬種が多数ランクインした。特に、「イタリアン・グレーハウンド」(19位→16位)、「ジャック・ラッセル・テリア」(21位→19位)など、運動量が多い犬種が昨年と比べランクアップした他、スタンダードな「ダックスフンド」が初のランクインを果たした。利口で人を和ませてくれる陽気な性格から家庭犬としても優秀な「ダックスフンド」だが、脊椎の病気や目の病気になりやすい傾向もあるため、普段から注意してあげることも大切だ。
【猫部門:11位~30位】
昨年に引き続き、大型種や長毛種の猫種も多くランクインした。26位には、綺麗なレオパード柄と短足が特徴の、「ジェネッタ」が初のランクインを果たした。また、18位の「スコティッシュ・フォールド・ロングヘア」(23位→18位)、19位の「スコティッシュ・ストレート」(26位→19位)は大幅にランクアップし、2位の「スコティッシュ・フォールド」に続いて順位が上がってきている。ただし、折れ耳の「スコティッシュ・フォールド」は、骨軟骨異形成症等の遺伝性疾患のリスクなども示唆されており、猫種によって疾患リスクは様々なので、それらをしっかりと理解したうえで迎え入れることが必要となる。
【番外編:小動物部門】
昨年に引き続き、エキゾチックアニマルが対象となる同社のペット保険「うちの子キュート」へ加入し、契約が開始された小動物のランキングも発表する。
小動物の中でも特に人気の「うさぎ」のランキングでは、1位から3位まで昨年と同じ顔ぶれとなった。第1位の「ネザーランドドワーフ」は絵本などで人気のキャラクターモチーフとなっており、今年は新作映画の公開も控えるなど、引き続き注目の品種となっている。小柄でタレ耳が特徴的な第2位の「ホーランドロップ」、小柄な品種のミックスのため、大きさ・性格もバラバラで独自の特徴を持つ第3位の「ミニうさぎ」など、個性豊かなうさぎ種は2年後の“兎年”に向けて今後さらに人気が高まっていくのではないだろうか。
「鳥」のランキングでは、赤いくちばしと真っ白のほっぺが特徴の「ブンチョウ」が第3位となり、昨年3位の「コザクラインコ」を抜き、トップ3入りを果たした。「ネズミ」のランキングでは、第1位の「チンチラ」から第3位の「ラット」まで昨年と同じ順位となり、引き続き人気の3種となっている。
また、うさぎ・鳥・ネズミ全体の加入数は、昨年よりも1.3倍増加している。これからの「新しい生活様式」においては、居住環境や生活スタイルに比較的制限のない小動物への需要もさらに高まっていくことが予想される。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、「新しい生活様式」が求められるようになり、日常生活が大きく変化した年となった。外出自粛やテレワークにより在宅時間が増えたことで、ペットを飼育する環境を整えることができ、このタイミングでペットを家族として迎えた方も多いのではないだろうか。その一方で、日本各地で飼育が困難になる多頭崩壊や、安易に飼い始めたことによる飼育放棄などをニュースで目にする機会も多くなっている。
また、近年犬や猫の平均寿命は延び、ペットの高齢化に伴いシニア期の介護も増えている。これからペットを飼育する際はそれぞれの品種の特徴等を考慮し、責任をもって終生飼養できるかしっかりと未来を考え、家庭や生活スタイルにあったペットを迎え入れることが必要だ。