銀行業界NPS調査2023、公式アプリがNPSへ影響
2023年11月2日 10時29分更新
株式会社エモーションテックは、従来型の銀行とネット銀行をメインバンクとする利用者を対象に、顧客ロイヤルティ指標であるNPSを活用した調査を実施した。
2017年3月以降、金融庁が「顧客本位の業務運営に関する原則」を公表して以来、各金融機関は顧客本位の業務運営に関する方針や取組を策定し、毎年度の取組状況について公表するなど、透明性の高いサービス提供に取り組んでいる。特に、各顧客接点での顧客フィードバックの取得や、それをもとにした業務改善を行い、顧客ロイヤルティ向上を目指す動きが加速している。顧客ロイヤルティの向上を目指すためには、継続的かつ全社横断的な活動が重要であり、これが金融業界の共通課題となっている。
銀行NPS(R)調査レポート2023
回答結果全体のNPS
従来型とネット銀行を合わせた全体のNPSは-37.9だった。
また、それぞれのNPSを見ると、従来型の銀行は-52.1、ネット銀行は-19.1という結果となった。
従来型の銀行の第1位はSBI新生銀行
従来型の銀行の中で、SBI新生銀行が-26.4で1位となった。
次いで2位にゆうちょ銀行(-41.4)、3位に三井住友銀行(-43.7)がランクイン。
ネット銀行の第1位は住信SBIネット銀行
ネット銀行の中で、住信SBIネット銀行が-6.3で1位となった。
次いで2位にauじぶん銀行(-10.5)、3位にソニー銀行(-15.2)がランクイン。
「公式アプリ」が重要な顧客体験に。顧客はデジタル接点を重要視している。
それぞれの顧客体験がNPSに与える影響を分析した結果、従来型の銀行、ネット銀行、いずれも「公式アプリ」が重要な体験となっており、デジタル接点が重視されるという共通点が見られた。
推奨者はメインバンクにおいて「資産形成」を行いやすい傾向
利用サービスについて、推奨者・中立者・批判者でどのような利用実態の違いがあるのかを調査したところ、「定期預金」「投資信託」「NISA」「iDeCo」「外貨預金」など、推奨度が高い人ほど資産形成につながるサービスを利用している割合が増える傾向が見られた。
※「利用サービス」(複数選択可)について選択された割合を、批判者・中立者・推奨者の属性毎に示している。
利用サービスについて、推奨者・中立者・批判者でどのような利用実態の違いがあるのかを調査したところ、「定期預金」「投資信託」「NISA」「iDeCo」「外貨預金」など、推奨度が高い人ほど資産形成につながるサービスを利用している割合が増える傾向が見られた。
※「利用サービス」(複数選択可)について選択された割合を、批判者・中立者・推奨者の属性毎に示している。
調査概要 従来型の銀行とネット銀行各7行をメインバンクとする利用者を対象にインターネット調査を実施。3,526件の回答を取得し、集計・分析を行った。 ■調査対象銀行 従来型の銀行:三菱UFJ銀行/三井住友銀行/りそな銀行/みずほ銀行/ゆうちょ銀行/SBI新生銀行/その他(各地方銀行) ネット銀行:楽天銀行/PayPay銀行/住信SBIネット銀行/イオン銀行/ソニー銀行/セブン銀行/auじぶん銀行 ※メインバンク…日々の生活で必要なお金の出し入れなどで使う銀行口座 ※従来型の銀行…実店舗や自行のATMを展開している銀行 ※ネット銀行…実店舗を持たずインターネット上での取引を中心として営業している銀行 ■調査方法:インターネット調査 ■調査対象者:インターネットリサーチモニターのうち、調査対象銀行をメインバンクにしている利用者 ■調査期間:2023年9月25日〜2023年9月28日 ■回答数:3,526件(有効回答数) |
・株式会社エモーションテックによる調査
・レポート詳細は以下よりダウンロード可能
https://emotion-tech.co.jp/column/whitepaper/2023/individual-bank/
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https://emotion-tech.co.jp/column/whitepaper/2023/individual-bank/