『暗号資産取引所 現物取引』ランキング 2021年満足度調査

2021年5月10日 09時45分更新


 株式会社oricon MEは、初調査となる『暗号資産取引所 現物取引』についての満足度調査を実施し、「オリコン顧客満足度」にて結果を発表した。

 暗号資産は、ビットコインやイーサリアム等、インターネット上でやり取りができる財産的価値のこと。投機対象として一時は負のイメージがついてたが、“未来の通貨”として近年再び期待感が高まり、世界中の取引所で日本円や米ドルなどの法定通貨や暗号資産同士での売買が活発に行われている。

 そうした業界動向を受け、暗号資産を取引する場となる「暗号資産取引所」に関する調査を実施。取引の中でも、最も一般的と言われる「現物取引(暗号資産をその時々の市場価格で売買する取引)」の満足度ランキングを発表した。

■【GMOコイン】が総合1位、「セキュリティ」など5つの評価項目別ランキングでも1位に
 満足度総合1位を獲得したのは、GMOコイン。得点数は70.1点で、2位に3ポイント以上差を付ける結果となった。

 全6つの評価項目別ランキングでは、「セキュリティ(72.4点)」「取引のしやすさ(71.5点)」「提供情報の充実さ(67.2点)」「キャンペーン(66.2点)」「手数料の妥当性(65.4点)」と、5つの項目で1位に。
 なかでも、キャンペーン内容の充実さなどを評価した「キャンペーン」、「提供情報の充実さ」、「手数料の妥当性」の3項目においては、2位との得点差が2点以上となっており、消費者目線による【GMOコイン】の“強み”として浮かび上がった。

■評価項目別「問い合わせ」ランキングは、【bitFlyer】が1位を獲得
 満足度総合2位は、bitFlyer。得点数は66.8点で、評価項目別ランキングでは「問い合わせ(68.8点)」の項目で首位をマーク。その対応については、回答者から賞賛の声が寄せられた。

 満足度総合3位は、DMM Bitcoin。総合得点は66.0点。項目別の評価を見ると、最も点数が高かったのは「セキュリティ(70.9点)」で、同評価項目のランキングでも2位につける結果となった。

■利用動向(暗号資産取引所 現物取引)

□利用者は男性が8割以上、男性は「40代」「50代」、女性は「40代」
 今回の回答者1,583人の男女別構成比は、男性が85.8%、女性が14.2%、男性が8割を占めている。年代別では、男女ともに「40代」が最も多く(男性:35.0%、女性:33.8%)、男性では「40代」に次いで「50代」(30.5%)が、女性では「40代」の層が多い。

□一番最初に取引を始めた金融商品、「暗号資産」が「株」に次いで2割以上
 また「一番最初に取引を始めた金融商品(単一回答)」では、「株(国内・海外不問)」(49.5%)が最も多く、次いで「暗号資産」(20.3%)、「投資信託」(16.6%)という結果。今回は「過去1年以内に暗号資産の現物取引を自身で行った人」が対象者条件だが、暗号資産から金融商品の取引を始めた人が2割を超え、話題性の高い金融商品としての存在感が伺える結果となった。

□サービスの利用を決めた理由、「口座開設のしやすさ」が過半数で最多
 なお「主に取引している会社の利用を決めた理由(複数回答・上位10項目)」では、「すぐに口座開設できると思ったから」(51.9%)の理由が最も多く、次の「取り扱い通貨が充実していると思ったから」(23.3%)に大きく差をつけた。以下、 “スムーズな取引”や“セキュリティ”、“キャンペーン内容”など、実際の利用者がどのようなサービスを重視しているかが伺える結果が並んだ。

【調査対象企業は18社、実際にサービスを利用した1,583名の声を反映】

2021年1月5日~12日の期間、過去1年以内に暗号資産の現物取引を自身で行った経験がある20歳~69歳の1,583人に、利用したサービスの満足度について回答を得たもの。

 対象企業ついては「1.暗号資産交換業者として金融庁に登録されている」「2.取引所、または販売所形式で暗号資産の現物取引サービスを行っている」「3.ビットコインと日本円の取引(BTC/JPY)に対応している」という、これらすべての条件を満たすものと定義し、該当する18社について調査。

 満足度総合ランキングを構成する評価項目は、「取引のしやすさ」「手数料の妥当性」「提供情報の充実さ」「キャンペーン」「問い合わせ」「セキュリティ」の6つで、これらは全16の設問から形成。ランキングは「満足度総合」のほか、これら6つの評価項目別の結果も発表している。

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