米国ファイナンシャルアドバイザー満足度調査、エドワード・ジョーンズがトップ
2014年7月23日 10時27分更新
・自社社員アドバイザーの満足度ではエドワード・ジョーンズがトップ
・独立系アドバイザーの満足度ではコモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークがトップ
・「教育プログラム」がアドバイザーの満足につながる結果に
J.D. パワーは2014米国ファイナンシャルアドバイザー満足度調査結果を発表した。当調査は自社社員アドバイザーと独立系アドバイザーの証券会社に対する満足度調査である。
それによると自社社員アドバイザーセグメントでは、総合満足度は721ポイント(1,000ポイント満点)だったなか、エドワード・ジョーンズが904ポイントを獲得して5回連続第1位だった。第2位はレイモンド・ジェームズ&アソシエイツ(867ポイント)、第3位はRBCウェルス・マネジメント(834ポイント)が入った。
独立系アドバイザーセグメントでは、総合満足度は778ポイントのなか、コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークが954ポイントを獲得して4回連続第1位だった。第2位はケンブリッジ・インベストメント・リサーチ(913ポイント)、第3位はレイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル・サービス(899ポイント)が入った。
なお社内の教育プログラムに参加したアドバイザーは、教育プログラムに参加していないアドバイザーよりも満足度が大幅に高くなるなど、教育と指導は満足度にプラスの影響を与える結果となった。
今後10年間で現在のアドバイザーの3分の1が引退を迎えるなど人材不足が明らかになるなか、
JDパワーは新人のアドバイザーを指導して強固な技術力を養うことに重点を置いている証券会社は、そうでない証券会社に比べて競争上優位に立つ可能性が高い、と分析している。
日本国内も人口減による人材不足はより顕著になっていく。大手企業は正社員化を進めているのも人材確保が事業継続の前提となるため、ますます人材確保が難しくなる中で「教育」にどれだけ注力できるかが、中小企業の生き残る道となりそうだ。
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