『KDDI VISION 2030』 ー 「KDDI SUMMIT 2023」基調講演

2023年2月24日 11時59分更新

 KDDIの髙橋誠代表取締役社長が21日、オンラインで開催されている「KDDI SUMMIT 2023」の基調講演に登壇し、『KDDI VISION 2030』と題して基調講演を行った。

<5G>
 5Gエリアは拡大し、それに伴い利用ユーザーも拡大している。5G自体も進化し、5G SA(Stand Alone)のような技術を用いることによってより快適な環境を整備している。そしてさらにはその先のBeyond 5Gの時代に向けて様々な議論を行っているところだ。

<Starlink>
 5Gのネットワークが広がっていく中で、Starlinkという衛星のネットワークを利用する計画も進んでいる。山小屋や離島などの通信が難しい場所でも衛星技術を使うことによって通信エリア化することができる。また災害時などにStarlinkを活用することによってドローンを飛ばし物資を届けるといったことなども可能になるので、そういったシーンでの活用も今後は期待されている。

<サテライトグロース戦略>
 惑星の真ん中、太陽に当たる部分に5G通信が位置し、その周りのDX、LX、金融、エネルギー、地域共創の5つの惑星が成長させたい分野に当たる。またその周りにも宇宙や教育、モビリティやヘルスケアなど大切にしたい分野も存在する、というのがサテライトグロース戦略になる。

<KDDI Digital Twin for All>
 フィジカルな空間で得られたデータをサイバーの空間でシミュレーションをして、フィジカルの空間をより良くする、それがデジタルツイン。そのデジタルツインを使って変革、トランスフォーメーションを起こしていきたい。

<DXによるデジタルツイン>
 人流データを活用したGEOTRA、老朽化インフラをドローンによってバーチャル化するSmartDrone、都市のデータをリアルタイムで収集しAIで分析してロボットに最適な動作を支持する空間自在プロジェクトなどがある。

<LXによるデジタルツイン>
 バーチャルな世界でライブやショッピングが体験できる都市連動型メタバースや、mobiというちょいノリタクシーにおいて、LXを実現している。

<金融>
 KDDIはこれまでモバイルバンクやau損保のように、モバイルを中心とした金融ビジネスを作り上げてきた。そしてこれからはあらゆる金融をあらゆるシーンに溶け込ませたい。例えば決済やローンや給与払いなどにモバイルを活用し、スマートフォンを中心とした金融サービスを拡大していきたい。

<エネルギー>
 通信はどんどんデータ量が増えて電力も使ってしまう。そこで再生エネルギー事業に参入し、再生可能エネルギーを活用することによって環境に良い通信環境を作っていきたい。

<地域共創>
 地域のパートナーと共にデジタルデバイドの解消に取り組む。

<スタートアップ支援>
 国や経団連でもスタートアップ支援に乗り出してるが、KDDIでも様々なスタートアップ支援の取り組みを実施している。

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