KDDI決算、2022年3月期2Qは増収減益

2021年11月1日 14時20分更新

KDDI<9433>は29日、2022年3月期第2四半期の決算を発表した。

上期の連結売上高は2兆6,252億円(前期比 +3.5%)、連結営業利益は5,731億円 (同 -2.7%) 、当期利益は3615億円(前年同期比-3.1%)で増収減益となった。

営業利益については、値下げの影響があったものの想定内で推移し、成長領域の増益が牽引したものとした。通期の連結営業利益計画に対する進捗は54.6%と順調に進捗している。

マルチブランド通信ARPUは304億円の減収。グループMVNO収入+ローミング収入が寄与し、モバイル通信収入は+117億円となった。ライフデザイン領域等の成長領域は+118億円の増益で、前期と同様に通信事業減収の下支えとなった。

マルチブランド戦略
KDDIはau、UQ mobile、povoと3つのブランドを持っており、全てのブランドで5Gを提供開始している。
 5Gのエリア構築については、生活動線にこだわったエリア展開を実施。通信品質においても「パケ止まり」を抑制しエリアを最大化できるよう、基地局パラメーターを設定している。

 契約数・販売台数は、4G LTEと5Gの累計契約数が2978万件(9月時点)。5G端末の累計販売台数は470万台。2022年3月期末には800万台を目指すとした。

 各ブランドについては、auは使い放題やセットプランなどフルラインアップのサービス、UQ mobileはシンプルかつお手頃を安心サポートと提供するサービス、povo 2.0は「新たな体験価値を提供する」サービスと位置づけた。
「ギガ活」での購入以外でのチャージや、eSIMやSIMフリー時代の新しい使い方を可能にし、高アクティブなデジタルネイティブ層のニーズにも応えていくとした。

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