楽天グループ、2024年度第3四半期決算発表
2024年11月14日 12時01分更新
楽天グループは13日、2024年度第3四半期決算を発表した。2019年第3四半期以来5年ぶりに連結Non-GAAP営業利益の四半期黒字化、また2020年第2四半期以来初となるIFRS営業利益の四半期黒字化を達成した。
<全体業績>
売上収益は「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」全セグメントにおいて前年同期比9.3%増の5667億円を記録し、四半期として過去最高を計上した。
「楽天モバイル」の増収およびコスト最適化による損失改善、「楽天カード」の大幅増益を背景に、第3四半期のNon-GAAP営業利益は123億円を計上。設備投資が本格化した2019年第3四半期以来初の四半期黒字化を達成した。また、IFRS営業利益においても5億円を計上し、2020年第2四半期以来の四半期黒字化を達成。EBITDAは前年同期比159.1%増の922億円の黒字を達成した。
<インターネットサービス>
売上収益は前年同期比4.4%増の3146億円、Non-GAAP営業利益は前年同期比54.2%増の212億円となり、増収増益を達成。国内EC流通総額は前年同期比6.9%減の1.5兆円であったが、全国旅行支援やふるさと納税ルール変更の影響を除けば約5%増とプラス成長を維持した。インターナショナル部門は前年同期比1044万米ドルの改善となる471万米ドルの黒字を達成した。
<フィンテック>
売上収益は前年同期比12.8%増の2082億円、Non-GAAP営業利益は前年同期比57.2%増の400億円となり、増収増益を達成。「楽天カード」はショッピング取扱高が初めて6.0兆円を突破し、セグメント増収に寄与。営業利益率も改善し、大幅増益を達成した。「楽天銀行」は預金残高の増加により大幅な増収増益を達成し、「楽天証券」は証券総合口座数が前年同期比20.3%増の1165万口座となった。「楽天ペイメント」も増収とコストコントロールにより2四半期連続で営業黒字を拡大した。
<モバイル>
売上収益は前年同期比19.5%増の1060億円、Non-GAAP営業損失は前年同期比265億円改善の487億円を計上。「楽天モバイル」単体では売上収益が前年同期比30.3%増の725億円となり、コスト削減の効果も相まってNon-GAAP営業損失は前年同期比200億円改善の506億円を計上した。EBITDAも前年同期比241億円の大幅改善を見せた。
楽天モバイルは契約回線数の増加とデータARPUの上昇により、全契約回線数は11月10日時点で812万回線を突破。MNO契約回線数は721万回線に達し、解約率は1.09%に改善した。
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