楽天グループ、2023年度通期および第4四半期決算発表

2024年2月15日 12時31分更新

 楽天グループは14日、2023年度通期および第4四半期決算を発表した。

<全体業績>

 2023年度通期は「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の全セグメントにおいて前年比で増収となり、通期連結売上収益は2兆713億円(前年比7.8%増)と、27期連続の成長を実現した。モバイル事業における営業損失の大幅な改善や、フィンテックセグメントの高成長によって、2023年度の連結Non-GAAP営業損失は前年比1822億円の改善となる1530億円で着地。また、2023年12月の連結Non-GAAP営業利益は212億円となり、目標として掲げていた単月黒字化を達成。2023年度の連結Non-GAAP EBITDAは前年比2181億円の改善となる1482億円の黒字で、3期ぶりとなる通期黒字化。また、2023年度第4四半期には、非金融事業(インターネットサービスおよびモバイルセグメント)のNon-GAAP EBITDAにおいても黒字化を達成。広告事業における2023年度の売上収益は2065億円(前年比12.9%増)で2桁成長し、目標としていた売上収益2000億円を達成。2024年2月の米ドル建てシニア債の発行により、2024年のリファイナンスリスクは解消。また、2024年度以降インターネットサービスのフリー・キャッシュ・フローおよびフィンテックからのキャッシュ・フローによってモバイル事業の資金ニーズなどを賄う、グループレベルでのセルフファンディングが視野に。今後も規律ある財務方針のもと、財務健全性の維持に努めるとのことだ。

<インターネットサービス>

 インターネットサービスセグメントにおける2023年度の売上収益は1兆2123億円(前年比9.8%増)、Non-GAAP営業利益は768億円(前年比18.9%増)で増収増益を達成。同セグメントのうち、国内ECにおける2023年度の流通総額は6.0兆円(前年比6.9%増)に到達。また、「楽天トラベル」は国内宿泊流通総額がコロナ拡大以前の2019年対比で42.7%増となる高成長。海外事業ではデジタルコンテンツを中心に顧客基盤を着実に拡大しており、「Rakuten TV」の総ユーザー数は9390万人(前年比42.8%増)、「Rakuten Viki」の総登録者数は8250万人(前年比23.4%増)に到達した。

<フィンテック>

 フィンテックセグメントにおける2023年度の売上収益は7252億円(前年比11.2%増)、Non-GAAP営業利益は1229億円(前年比36.8%増)で増収増益を達成。「楽天カード」は、非接触需要の高まりによるキャッシュレス化の流れが引き続き追い風となったことに加え、新たなデザインカードや2枚目の「楽天カード」の発行を含むマーケティング施策などの継続的な実施により、2023年12月末に発行枚数が3007万枚(前年比7.1%増)となり、中期計画「トリプル3」の指標の一つである3000万枚を達成。ショッピング取扱高は年間で21.1兆円(前年比16.4%増)となり、中期計画であるショッピング取扱高30兆円、取扱高シェア30%の達成に向けて堅調に伸長しているとのこと。「楽天証券」の総合証券口座数は2023年12月末時点で1020万口座(前年比18.1%増)。また、「楽天銀行」の単体口座数は1500万口座(2月11日時点)となり、顧客基盤が堅調に拡大しているとのこと。「楽天ペイメント」における2023年度の売上収益は750億円(前年比35.7%増)。「楽天ペイ」や「楽天キャッシュ」における利用者の増加や、利用可能な加盟店およびシーンの拡大に伴う取扱高の伸長により増収となった。

<モバイル>

 モバイルセグメントにおける2023年度の売上収益は3646億円(前年比3.9%増)で増収。コスト構造の見直しや契約者数の増加などを理由に、Non-GAAP営業損失は前年比1417億円の大幅改善となる3375億円、Non-GAAP EBITDAは前年比1599億円の大幅改善となる1791億円の赤字。「楽天モバイル」では、「Rakuten最強プラン」開始後のデータ利用量の増加などに伴うARPU(1ユーザー当たりの平均売上)上昇や、「楽天モバイル法人プラン」の開始に伴う契約者数の増加により、楽天モバイル単体における2023年度の売上収益は2249億円(前年比17.7%増)で増収。Non-GAAP営業損失は前年比1368億円の改善となる3225億円。2024年内の月次Non-GAAP EBITDA黒字化実現に向けて、各種施策を実行。MNOの契約数(個人・法人)は、2023年12月末時点で609万回線(法人プランにおいて、BCP用途に提供しているプランを除く場合、596万回線)となり純増加数が加速。楽天グループは楽天シンフォニーを通じてドイツの通信事業者1&1 Mobilfunkと革新的なOpen RAN技術に基づく欧州初の完全仮想化5Gネットワークを構築し、1&1社がドイツ国内での携帯キャリアサービスの提供を開始した。

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