ソラコム、LPWAのSigfox に対応、KCCSの Sigfox パートナーに
2017年7月10日 10時22分更新
ソラコムは7月5日、東京都内で「SORACOM Conference “Discovery” 2017」を開催し、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」が LPWAの通信方式の1つである「Sigfox」に対応することを発表した。今回の対応に伴い、ソラコムは、国内でSigfoxのネットワークを展開する京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)のSigfoxパートナーとなり、事業展開を行う。
Sigfox は IoT 向けの通信規格である。低価格・省電力・長距離伝送が特長で、既に欧米を中心に32カ国で展開している。2018年までに60カ国への増加を予定しており、LPWA を代表するグローバルな通信規格として各国で導入が進んでいる。
KCCS は国内における唯一の Sigfox オペレーターとして、インフラ構築およびネットワークサービスの提供を行っている。2017年2月のサービス開始以降、順次エリアを拡大しており、2018年3月までに全国主要都市、2020年3月までに全国展開を計画している。
またデバイス、アプリケーション、インテグレーションなどの各分野における企業とパートナーシップを強化し、Sigfox対応のデバイス・サービスを拡充することで、IoTのクイックスタートを支援するエコシステムを構築している。
SORACOMプラットフォームでは、Sigfoxが利用できる「SORACOM Air for Sigfox」が提供され、ユーザーはこれまでソラコムが提供しているセルラー、LoRaWANと同様に、「SORACOM」プラットフォームのWebコンソール/APIを通じて、Sigfoxのデバイスや通信を一括操作・管理することが出来るようになる。
また、データ転送サービスの「SORACOM Beam」、クラウドリソースアダプターの「SORACOM Funnel」、データ収集・蓄積サービスの「SORACOM Harvest」などの「SORACOM」のアプリケーションサービスを利用してサーバーへのデータ転送や、クラウド連携、可視化を実現できるとしている。
日本においてはSigfoxセンサーキット「Sens’it」、Sigfox Shield for Arduino、オプテックス社の「ドライコンタクトコンバーター」の3種類の Sigfox デバイスが「SORACOM」プラットフォームに対応する。
「Sens’it」と「ドライコンタクトコンバーター」は、「SORACOM」のWebコンソールから1個単位で購入が可能で、価格はSens’itが8478円(税抜、以下同)、ドライコンタクトコンバーターが3万9800円。デバイスの価格には、初期費用、1年分のSigfox通信、SORACOMアプリサービス相当料が含まれる。なお、2年目以降の利用料金は1台あたり年額1440円となる。
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