高値で再販売できるバイクは?最新『リセール・プライス』ランキングTOP10

2024年11月15日 11時22分更新


 バイク未来総研は11月14日、第50回記念となる「リセール・プライス」ランキングを発表した。今回のランキングでは、対象期間を2024年6月から8月に設定し、再販売時に高い価格が期待されるバイク上位10車種を選出している。注目すべきは、「ホンダ・X-ADV」が二期連続で首位を獲得した点だ。バイク未来総研による詳細な分析と、ランクインした各車種の人気の要因を見ていきたい。

リセール・プライス 総合ランキング

順位メーカー・車種リセール・プライス
1位ホンダ・X-ADV123.9 Pt
2位ホンダ・Gold Wing Tour106.2 Pt
3位カワサキ・ELIMINATOR105.3 Pt
4位カワサキ・ELIMINATOR SE100.4 Pt
5位ホンダ・CB1300SUPERFOUR95.1 Pt
6位カワサキ・ZX-4RR94.5 Pt
7位ホンダ・CRF1100L Africa Twin94.4 Pt
8位カワサキ・ZX-4R SE90.0 Pt
9位カワサキ・ZX-4R SE89.4 Pt
10位ヤマハ・MT-10 ABS87.9 Pt

◇対象期間2024年6月~2024年8月
50回目となる『リセール・プライス』ランキングは、『ホンダ・X-ADV』が首位に輝いた。

二期連続首位獲得を果たしたX-ADV。人気の理由は?
NCシリーズとプラットフォームを共有したコントローラブルな車体特性は、スクーター形状でありながら高い走行性能を誇り、日常使いからツーリングまで幅広く対応できる汎用性が魅力的な一台だ。
状況に応じて車両を乗り換えずに扱える個性的なキャラクターがあり、国内外で根強い人気を持ち、二期連続で首位に輝いた。
ツーリングだけでなくアウトドアレジャーとも相性が良く、汎用性を求めるユーザー心理を的確に捉えている点や、海外で続くオールラウンド機の需要も重なり、前回からさらに18.3ポイントも伸ばす結果となった。
ツーリングや日常使いなどライフワークに合わせて車両を使い分けるという従来の概念を覆す新しい形となるか、今後のランキング順位にも注目が集まる。

安定した人気のGold Wing Tourは前回より7.6pt上昇
市販車で唯一の水平対向6気筒エンジンによる滑らかなフィーリングは他にはない乗り味で、四輪車に匹敵する快適装備が充実したツーリングシーンを提供する。このGold Wing Tourも国内外で人気があり、前回から7.6ポイント伸ばして106.2ポイントに達した。
比較的丁寧に扱われるため、中古車の状態が良い個体が多く、値崩れしにくいこともランキング上位に入り続ける一因と考えられる。

SEモデルの発売により3位、4位にELIMINATORシリーズがランクイン
2024年3月に発売されたSEモデルにより、流通量が安定したことで、中古バイク市場でもELIMINATORシリーズが注目され、ランキングで3位と4位にランクインした。かつて国内メーカーのラインナップから一度消えた400ccクルーザーを復活させた本モデルの人気が、この順位からも伺える。
また、ELIMINATORシリーズは過去と同様、スポーツモデルのエンジンをベースに開発された軽快なスポーツ性能と、足つきが良く安定感のあるライディングポジションが特徴で、男女問わず多くの支持を集めている。今後もランキング上位に位置するか注目されている。

ランキング全体では、円安の影響で海外バイヤーの業者間オークションへの応札が活発化し、相場を押し上げたことも、ポイントを伸ばす車両が増えた一因と考えられる。年間10万台を取り扱うバイク王は、増加する海外流通を見据え、豊富な車種を自社販売する体制を整え、今後も国内ライダーの期待に応えたいとしている。

多様な要因が絡み、上位3車種が大きくポイントを伸ばした第50回『リセール・プライス』ランキング。次回の動向にも注目が集まる。

・バイク未来総研調べ
(https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/)
排気量別ランキングは、バイク王が運営するバイク情報サイト『Bike Life Lab』内にある、バイク未来総研の記事に掲載。
https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/
海外バイヤーの落札率上昇に関する記事は下記に掲載。
USED IN JAPANの魅力。円安ドル高で海外バイヤーが日本の中古バイクに注目

関連カテゴリー