2022年日本自動車商品魅力度調査―J.D.パワー
2022年10月6日 10時00分更新
株式会社J.D. パワー ジャパンは、J.D. パワー2022年日本自動車商品魅力度(Automotive Performance, Execution and Layout、略称APEAL)調査の結果を発表した。自動車の商品魅力を捉える本調査は新車購入者を対象に年1回実施され、今回で12回目となる。本調査は2021年に調査内容を刷新し、新調査項目で2回目の実施となる。
商品魅力度の業界水準は向上、ミニバンやSUVの評価向上が牽引
商品魅力度の指標となるAPEALインデックスの業界平均は664ポイントで、2021年に比べ7ポイント向上した。
ミニバン(663ポイント/前年比+11ポイント、コンパクトミニバンを含む)やSUV(693ポイント/前年比+9ポイント)の評価向上が寄与している。
セグメント別ランキングでは、ホンダ、トヨタのモデルが各2セグメントで1位、ダイハツ、メルセデス・ベンツ、日産、フォルクスワーゲンのモデルが各1セグメントで1位となった。
機能・装備の充実化は商品魅力度向上に寄与、しかし利用時の不具合は魅力度低下を招く
運転支援装備やインフォテインメント関連機能・装備の充実化は商品魅力度評価向上の要因の一つである。しかしながら、その品質によっては、商品魅力度の低下につながることも明らかになった。
例えばAndroid Auto/Apple CarPlay機能が備わった車のインフォテインメント評価は654ポイントで、この機能が備わっていない車両(609ポイント)に比べ+45ポイントも上回る。しかし、Android Auto/Apple CarPlay機能の利用中に何らかの不具合を経験している場合、インフォテインメント評価は590ポイントまで下がり、この機能が備わっていない車の評価を下回る水準である。機能・装備の充実化だけでなく、その品質が消費者の期待を十分に満たしていることが重要といえる。
燃油価格高騰にも関わらず、燃費/航続距離評価の業界平均は向上
燃費/航続距離評価の業界平均は641ポイントで、前年比+10ポイントとなった。具体的には、ガソリン/ハイブリッド登録車やディーゼル登録車の評価が向上した。燃油価格高騰が続く中、エンジンダウンサイジング車や相対的に燃料費が安いディーゼル車の燃費/航続距離評価が改めて見直されている結果と言える。
一方、軽自動車やプラグインハイブリッド登録車の評価は、横ばいか前年を下回る評価となった。特に、軽自動車の燃費/航続距離評価の平均は620ポイントで、ガソリン/ハイブリッド登録車の平均647ポイントを下回る。燃料消費の経済性が軽自動車の強みとは必ずしも言えない状況である。
J.D. パワー 2022年 日本自動車商品魅力度調査℠ 、各部門のNo.1を発表
【ブランドランキング】
総合第1位:レクサス
マスマーケット第1位:MINI
【セグメントアワード】
軽ハイトワゴン第1位:ホンダ N-ONE
軽スーパーハイトワゴン第1位:ホンダ N-BOX
コンパクト第1位:日産 ノート
コンパクトSUV第1位:フォルクスワーゲン T-Cross
ミッドサイズ第1位:メルセデス・ベンツ Aクラス
ミッドサイズSUV第1位:トヨタ ハリアー
コンパクトミニバン第1位:ダイハツ トール
ミニバン第1位:トヨタ アルファード
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