実燃費ランキング、総合部門1位は2年連続トヨタ「プリウス」が受賞!「e燃費アワード2017-2018」
2018年3月15日 11時49分更新
イードが運営するマイカー燃費管理サービス「e燃費」は、実燃費とカタログ燃費達成率の優秀車種をランキング形式で8部門表彰する『e燃費アワード2017-2018』を発表した。
今回で12回目を迎える『e燃費アワード』は、イードが運営する燃費管理サービス「e燃費」のユーザーが投稿した実燃費データを元に「実燃費ランキング」および「カタログ燃費達成率ランキング」を作成し、優れた数値を出した車種を表彰するもの。
今回も「総合部門」「新型車部門」「ガソリン車部門」「ハイブリッド車部門」「軽自動車部門」「輸入車部門」「カタログ燃費達成率部門」「ディーゼル車部門」の計8部門の優秀車種が発表された。
■総合部門
総合部門の栄えある第1位に輝いたのは、トヨタ『プリウス』(24.4km/L)。ハイブリッド部門でも1位となった『プリウス』が、2年連続で総合部門1位となった。燃費王者の座は新型となっても健在。2位はスズキ『アルト』(23.8km/L)で、こちらも2年連続のランクイン。トップ10位のうちハイブリッド車が7台を占めており、ハイブリッド車の実用燃費の高さを証明している。
■新型車部門
新型車部門では、2017年6月にマイナーチェンジされたトヨタ『アクア』(23.5km/L)が、2位のホンダ『フィット(ハイブリッド)』(20.5km/L)に3km/Lの差をつけ、堂々の1位に輝いた。同期間でのマイナーチェンジ前の『アクア』(2015年モデル)の実燃費は21.9㎞/Lであったことから、新型は1.9km/Lほど実燃費が改善されたことになる。3位には、2017年7月に登場したトヨタ『カムリ』(17.5km/L)がランクイン。またディーゼル車であるマツダ『CX-8』が、大型SUVながら14.9km/Lを達成し5位と健闘。新型ディーゼル車としてトップの低燃費を実現した。
■ガソリン車部門
ガソリン車部門は、ホンダ『フィット』(16.5km/L)が1位に輝いた。前回、前々回とスズキ『スイフト』が独占していたガソリン部門だが、2017年1月に登場した新型(2017年モデル)が集計条件を満たさなかったためランク外に。『フィット』はこれまでも3位圏内を死守していたが、待望の首位となった。2位にはマツダ『デミオ』(15.7km/L)、3位は日産『ノート』(15.5km/L)と、トップ3はコンパクトカーが占める結果となった。
■ハイブリッド車部門
ハイブリッド車部門は、「ハイブリッド車」の代名詞とも言えるトヨタ『プリウス』(24.4km/L)が2年連続で1位となった。3代目と比べエンジンの熱効率を40%以上に高め、各ユニットをよりコンパクト化、軽量化したことで、JC08モード燃費40.8km/Lを実現。実燃費においてもライバルを圧倒した。2位はトヨタ『カローラフィールダー(ハイブリッド)』(21.6km/L)、3位には昨年に引き続き、3年連続でホンダ『フィット(ハイブリッド)』(21.5km/L)がランクインした。『フィット』は、ガソリン車、ハイブリッド車ともに実用燃費の高さを見せつけている。
■軽自動車部門
昨年に引き続き、3年連続でスズキ『アルト』(23.5km/L)が軽自動車部門の1位に輝いた。不動の地位を築いている『アルト』は、大幅な軽量化と充電制御「エネチャージ」の採用など、徹底した燃費改善技術の投入により、JC08モード燃費は37.0km/Lまで向上。実燃費でもライバルに大きく差をつけ、総合ランキングでは多くのハイブリッド車をしのぐ低燃費を実現した。2位は昨年に引き続き、ダイハツ『ミライース』(21.2km/L)。2017年5月に発売された新型『ミライース』は今回集計条件に満たず、ランクインを逃したが、次回は『アルト』の牙城を崩せるか、要注目。
■輸入車部門
輸入車部門の第1位に輝いたのは、BMW『1シリーズ(ハッチバック ディーゼル)』(16.2km/L)だった。2位は2年連続で、ボルボ『V40 D4』(15.7km/L)、3位には再びBMWの『2シリーズ(ミニバン ディーゼル)』(15.7km/L)がランクインし、輸入車部門の上位3位はクリーンディーゼル車が占める結果となった。世界的にディーゼルエンジンへの逆風が巻き起こっているが、実燃費に関しては、いまだトップランナーだと言えそうだ。
■カタログ燃費達成率部門
カタログ燃費達成率部門の1位には、2年連続でトヨタ『ランドクルーザープラド(ディーゼル)』(達成率91%)がランクイン。2位には三菱『パジェロ(ディーゼル)』(達成率90%)、3位にはトヨタ『86』(達成率83.6%)がランクインし、上位3位はすべて前回と同様という結果になった。
カタログ燃費達成率部門はカタログ燃費が相対的に低い輸入車やスポーツカー、走行抵抗や車重の面でカタログ燃費計測では不利になりやすいモデルが上位となる傾向にある。いっぽうで上位10位中、マツダ『アクセラ』を含む5台がディーゼル車となっており、ディーゼル車の高いカタログ燃費達成率にも注目。
■ディーゼル車部門
ディーゼル車部門はマツダ『デミオ』(19.1km/L)が4年連続1位に輝き、ディーゼル車燃費界の王座を防衛し続けている。2位はマツダ『CX-3 XD』(17.4km/L)、3位もマツダ『アクセラスポーツ XD』(17.3km/L)と、ディーゼル車部門は2年連続でマツダが上位を独占、さらに10位以内には『アテンザセダン』『アテンザワゴン』『CX-5』もランクインしており、マツダのディーゼル技術「SKYACTIV-D」の強さが証明される結果となった。
■『e燃費アワード』概要
・分析対象:「e燃費」登録ユーザー投稿の実燃費データ
・分析対象期間:2017年3月1日~2018年2月28日
・分析方法:分析対象データを統計処理し、ランキング形式で集計
・分析対象データ数:32,091件 対象車種数:1,506車種