量販ブランドは トヨタが1位!日本ナビゲーションシステム顧客満足度【自動車メーカー純正ナビカテゴリー】
2016年10月13日 15時38分更新
J.D. パワーは、今年で9回目の実施となる2016年日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査<自動車メーカー純正ナビカテゴリー>の結果を発表した。
本調査は、自動車メーカー純正のナビゲーションシステム(標準装備・メーカーオプションナビ、及び純正仕様の販売店装着オプション)に関する顧客満足度を総合的に分析するもので、検索・案内機能だけでなく、音楽・映像機能やテレマティクスサービスなど、車載情報機器としてのナビゲーションシステムの評価を幅広く測定している。2014年4月から2016年3月に新車を購入した純正ナビ利用者を対象に2016年7月下旬にWEB調査を実施し、7,278人から回答を得た。
また、ナビゲーションシステムに関する総合的な評価を4つのファクターに基づいて算出している。それらは「ナビゲーション機能(39%)」、「音楽/映像機能(21%)」、「操作性(20%)」、「モニター(19%)」となっている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。これらのファクターにおける複数の詳細項目に対する評価を基に総合満足度(1,000点満点)を算出している。
2016年の総合満足度において、ラグジュリーブランドセグメントではレクサスが642ポイントで5年連続の1位となった。第2位はBMW(534ポイント)、第3位はメルセデス・ベンツ(530ポイント)となった。
量販ブランドセグメントではトヨタが532ポイントで2年連続の1位となった。第2位はホンダ(522ポイント)、第3位はスバル(518ポイント)となった。
本調査では2013年以降、業界の満足度水準の平均値が520ポイント前後で推移しており、満足度が向上する傾向はみられない。この状況にJ.D. パワーのオートモーティブ部門シニアディレクターである川橋敦氏は『ナビゲーションシステムは年々進化を遂げているが、ユーザー側で十分に活用できていないことが満足度停滞の要因の一つだと考えられる。例えば、純正ナビゲーションシステムの約半数はテレマティクス対応モデルだが、このうちテレマティクスを利用しているのは約3割で、7割のユーザーにとっては使わない機能となってしまっている。先進的、高付加価値な機能強化は重要だが、より複雑化する機能をユーザーに有意義に使ってもらうための施策や取り組みが求められるのではないか。』と述べている。
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