ラグジュリーブランドは4年連続でレクサスが第1位を受賞――日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査
2015年10月8日 17時08分更新
・今回の対象メーカーは標準装備されているメーカー純正のナビゲーションシステム
・顧客からの要望、不満で多かったのが「スマホなどとの外部機器との接続」
・ラグジュアリーブランド部門ではレクサスが第1位を受賞
J.D.パワー アジア・パシフィックは日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査<自動車メーカー純正ナビカテゴリー>を実施し、その結果を発表した。今年で8回目の実施となる。当調査は自動車メーカー純正のナビゲーションシステム(標準装備・メーカーオプションナビ、及び純正仕様の販売店装着オプションナビ)に関する顧客満足度を総合的に分析するもので、検索・案内機能だけでなく、音楽・映像機能やテレマティクスサービスなど、車載情報機器としてのナビの評価を幅広く測定している。2013年4月から2015年3月に新車を購入した純正ナビ利用者を対象に、今年7月下旬から8月上旬にかけてインターネット調査を実施し、7,236人から回答を得たもの。
本調査ではナビに関する総合的な評価を4つのファクターに基づいて算出している。それらは「ナビゲーション機能(39%)」、「モニター(19%)」、「操作性(20%)」、「音楽/映像機能(21%)」となっている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。これらのファクターにおける複数の詳細項目に対する評価を基に総合満足度(1,000点満点)を算出している。
2015年度の顧客の総合的な満足度を示すインデックス(総合CSI)の業界平均スコアは521ポイントとなり、昨年と同じ結果となった。ブランド別では、ラグジュリーブランド平均が549ポイントで5ポイント低下、量販ブランド平均は520ポイントで2ポイント改善した。
なお音楽を再生するときに接続する外部機器として、「スマートフォン」と回答した割合が昨年比7%増で全体の34%を占めるようになり、もっとも高い割合を占める結果となった。その一方で外部機器の接続性/操作性の不具合経験をみると「接続の設定が面倒」と答えた割合が41%で最も高く、昨年より3%増。同様に「対応外部機器の接続を認識しない/認識に時間がかかる」と答えた割合が35%で昨年比7%増の結果となった。外部機器との接続における不具合経験有無による満足度の差を見ると、経験有の場合で486ポイント、無しの場合で540ポイントとなり、その差は54ポイントとった。「外部機器とつないで利用する」シーンに実際の装置が追いついていない現状が浮き彫りになっている。
ラグジュリーブランドセグメントでの平均は549ポイントとなり、レクサスが651ポイントで前年から50ポイントの大幅な改善となり、4年連続1位の結果となった。量販ブランドセグメントでの平均は520ポイントで、トヨタが534ポイントで1位となった。第2位は516ポイントでスバルとホンダが、第3位には僅差で日産、スズキ、フォルクスワーゲン(515ポイント)が続ている。
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