日本の英語能力指数は世界80位

2022年11月16日 14時56分更新


 世界110か国以上で海外留学をはじめ、語学教育、学習研究、文化交流、教育旅行事業、及びパートナー企業様向けの語学研修およびリーダーシップ研修を展開する国際教育のリーディングカンパニー、イー・エフ・エデュケーション・ファーストは本日、世界112か国・地域の約200万人の英語試験ビッグデータを活用した英語能力のベンチマーク『EF EPI英語能力指数』最新ランキングを公開した。

 EF  EPI英語能力指数は、EFがオンラインで無料公開している英語力測定テスト「EF  SET」(エフセット)の前年受験データを元に、非英語圏の国・地域 (1) における英語能力を、経年的に計測・追跡するベンチマークとして2011年より毎年秋に継続的に発表しているレポー。EPI指数の国別ランキング、CEFR(セファール)に準拠した5段階の英語能力レベル (2)のほか、「人材競争力指数」「人的資本指数」などの外部指標と英語能力指数の相関関係を考察した分析レポートから構成されている。

2022年版のランキングでは、日本は前年度よりさらに順位を下げ(-2ポイント)、112か国・地域中80位。隣接国の中国(62位)や韓国(36位)から差をつけられる結果となった。

〇 EF EPI 英語能力指数<2022年版>の主なポイントは以下の通り:

1. 世界における25歳以上の成人の英語力は向上し、40歳以上が最も向上
21~25歳の成人の英語力は横ばいだったが、18~20歳の層では2020年以降、50ポイントも低下する結果となった。

2. アジア諸国は一部の地域により若干の低下傾向

日本は昨年よりもさらにランクを下げ80位という結果になった。その他フィリピンと中国もやや低下した結果となったが、シンガポールは昨年の4位から2位に上昇、マレーシアが28位から24位に上昇、韓国も37位から36位に上昇など上昇傾向にある地域も出てきている。
3. グローバルでは。都市部の英語力低下が顕著に。結果、能力指数が分散される傾向に。リモートワークに起因か?
500以上の都市部を分析すると、そのうち130都市がその地域のスコア以下になり、都市部以外は平均値と変わらないという結果になった。これはコロナ禍でのリモートワーク推進により、多くの英語話者が主要都市から移動したということが推察される。一方日本では、依然主要都市(関東および関西)がリードしており、日本全体のスコアよりも40ポイントほど高い結果になっている。

 当該レポートのリリースに伴い、イー・エフ・コーポレート・エデュケーション(Hult EF)では、この世界的なトレンドを基に企業・組織規模で今まさに加速しつつあるグローバル人財育成や組織開発をテーマとし、人的資本情報開の次のステップを考えるべくオンラインサミット、EF EPI Japan Summit 2022を開催する。お申し込みはこちら:https://www.hultef.com/jp/landing/jp-epi-japan-summit-2022/(1) 本指標には、受験者数が400人を超える国・地域・都市のデータのみを使用。多くの国において受験者数は400人を大きく上回っており、合計112の国と地域が調査対象に含まれる

(2) EF EPIスコアの分布を基に、国や地域、都市をそれぞれ5段階の英語能力レベル(「非常に高い」「高い」「標準」「低い」「非常に低い」)に分類

EF  EPI 英語能力指数2022年版のランキングおよびレポートは以下のサイトで閲覧可能。

https://www.efjapan.co.jp/epi/

以上

EF EPI英語能力指数について
EF EPIは、前年に実施された英語能力テストの結果データに基づき、英語能力を経年的に計測、追跡する世界規模のベンチマークとして開発された指数で、無料の英語能力測定テストビッグデータを利用することで、世界規模の広範かつ標準化された指標データを提供できるのが特徴。語学の熟達度を測る国際基準CEFRに準じており、TOEFLやTOEIC、IELTSなど既存のスコアへの換算も可能。

(3) 事業拠点数、語学学校の展開状況は2022年11月15 日現在の情報。

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