今年の新語大賞は「じわる」!辞書の編者が選んだ「三省堂 『今年の新語 2015』」

2015年12月15日 15時37分更新


 株式会社三省堂は、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2015』」を実施し、2015年を代表する新語ベスト10を発表した。

 「今年の新語」は、「今年特に広まったと感じられる新語」ということで、必ずしも「今年生まれた言葉」ではない。特定のジャンルやコミュニティーに偏らないよう、使用者層や使用域の広がりと使用頻度の高さを考慮しつつ、来年以降も使われてゆくであろう日本語を選定している。
 新語の選定にあたっては一般からの公募を行い、応募総数は延べ667語(異なり435語)となった。これに編集部などからの候補を加え、辞書編纂のプロである選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語 2015」ベスト10を選定。ベスト10には、実際の編者が「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)を与え、辞書に載るかもしれない「今年の新語 2015」の面白さが公開されている。

 ■三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2015」 ベスト10

1位 じわる
2位 マイナンバー
3位 LGBT
4位 インバウンド
5位 ドローン
6位 着圧
7位 言うて
8位 爆音
9位 刺さる
10位 斜め上

選外 とりま
   エンブレム

 新語の語釈は以下のURL参照。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2015/2015Best10.html#03

 若者やネット民を中心に今年特に使われるようになった「じわる」が大賞に輝いた。次いで制度や社会の動きを反映した「マイナンバー」がランクイン。3位以降も多くの人が自認するだけでなく言葉としても広まった「LGBT」、災害時や配送などに役立つが規制の対象でもある「ドローン」、美脚・健康志向を受けて出現した「着圧」のほか、既存の語を新しい意味で使い始めた「爆音」「刺さる」「斜め上」など一過性ではない様々な語種の言葉が「今年の新語 2015」にランクインしている。
 なお、若者言葉の「とりま」はデモでコールされて報道されたが選外に。今年話題となった五輪のシンボルマーク「エンブレム」も、他の大会などではまだ定着していない呼称として、選外となった。
 どの言葉も一度は耳にした言葉ばかりだが、将来辞書に載る可能性があるということを考えると、日本語の変化を感じざるを得ない。
  
 「今年の新語 2015」選考委員について
 http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2015/member.html
 詳しい選評について
 http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2015/2015Best10.html#senpyou
  
  
  

  

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