仕事満足度ランキング、MR抜き1位になったのは内装設計・インテリア
2019年9月9日 13時59分更新
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、118種類の職種のビジネスパーソンに聞いた自身の「仕事満足度」ランキングを発表した。17年調査では2位、18年は1位だったMR(製薬会社の営業職)が2位に下がった一方、意外な職種が1位となった。
調査は7月、20~59歳のホワイトカラー系に当たる118職種の正社員の男女15000人に、Web上で実施した。現在就いている仕事に対する満足度を「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)「職場環境(社風・周囲の社員など)」「総合」の5指標ごとに、100点満点で採点。
118職種の中で総合の満足度が高いのは、1位が「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」、2位が「MR(営業職)」、3位が「英文事務(事務/アシスタント)」という結果に。
1位の「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」は、職場環境以外の4つの指標で満足度が平均70点を超えた。特に仕事内容に対する満足度が高く、「お客さまのインテリアを考えるのが楽しい」「回転が速く、飽きず、やりがいがある」など、仕事そのものを楽しんでいるコメントが多かった。
2位の「MR(営業職)」は、昨年1位、一昨年2位と、高い満足度を維持している職種で、5つの指標すべてで70点を超える高い満足度となっており、中でも給与・待遇と労働時間が満足につながっているようだ。回答者のコメントでは、「他業種と比べて十分」「今の業務に対して満足できる年収」など、給与・年収に関して言及している人が多く見られた。一方、「自身の裁量に任されているのでコントロールしやすい」「忙しいこともあるが休みも十分」など、仕事とプライベートがバランス良く保てる職種であることがうかがえる。
3位の「英文事務(事務/アシスタント)」は総合、仕事内容、労働時間、職場環境の4つの指標で満足度が高く、特に職場環境の満足度が全118職種の中で2番目。「同業他社・同僚に良い人が多く、仕事がしやすい」「上司にも意見を言える環境」などのコメントがあり、人間関係の良さも満足度に影響しているようだ。
総評
・「総合」の満足度が高い職種は「給与・待遇」にも満足
15,000人の回答からは、仕事満足度「総合」が高く出ている職種は「給与・待遇」の満足度も高いことが分かった。給与・待遇の満足度が平均より高い人は「仕事内容に見合っている」「結果による評価で相応の待遇を得ている」というコメントが散見され、自分の仕事や働きぶりにあった給与が払われていると感じると満足度につながるといえる。
・働き方改革は「休み方」と「業務・仕事量の調整」をセットで
また、昨年に引き続き、5つの満足度指標の中で「労働時間」に対する満足度の平均点が73.6点と最も高い結果となった。「フレックスタイム」「有給休暇取得促進」「在宅勤務」「ノー残業デー」など、会社側が率先して残業や働きやすさを推進してくれたとのコメントが多数見られた。しかし一方で「休みが増えた分、仕事量が増えた」「残業がNGになったが、終わらないので持ち帰っている」「有給休暇の義務化で、夏季休暇と年末年始休暇は有休消化になった」など、そもそも制度として機能していないコメントも見られた。働き方改革をうたっていても、結果的にしわ寄せがくることも。会社は「休み方」とセットで「業務・仕事量の調整」を行う必要性も感じられた。
昨年は企画・管理系職種が上位10位のうち5つ占めていたが、今年は技術系職種が上位10職種中5つ。この5つの職種で満足度が特に高いものは労働時間となっており、「技術職なので、ある程度自主性を重んじてくれる」「フレックス制で在宅勤務だから、自由度が高い」など、会社が厳しく管理しないことへの満足度がコメントに表れていた。
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