子どものいる母親の87.7%は受動喫煙が「不快」!飲食店でも「屋内禁煙」を望む声
2017年5月29日 14時58分更新
健康情報サービス『ルナルナ』は、5月31日の世界禁煙デーに先立ち、子どものいる女性(妊娠中も含む)を対象に、受動喫煙についての意識調査を実施した。その結果、母親たちの85%以上は受動喫煙を「不快」だと感じていることがわかった。
子どものいる女性に、受動喫煙を不快に感じるか尋ねたところ、87.7%が受動喫煙について「とても不快」あるいは「少し不快」と回答した。母親の受動喫煙に対する意識はかなり高いと言える。
さらに、受動喫煙を不快に感じる理由を聞いたところ「子どもへの健康被害がありそう」が79.3%と最も多く、自分への健康被害を心配する人よりも多くいるという結果になった。
続いて、受動喫煙を防ぐために具体的にどのような対策を求めているのか尋ねた。
まずは、飲食店(バーやスナックを除く)での受動喫煙防止対策について聞いてみたところ、屋内禁煙を望む声が34.0%と最も多く、次いで個室化による分煙が29.4%という結果であった。壁やカーテンでの分煙を選択したのは3.2%と非常に少なく、禁煙、あるいは完全に近い分煙を望む母親が多いことがわかる。
次に、教育機関や医療施設における受動喫煙防止対策について聞いてみた。ここでも屋内禁煙を希望すると回答した人が最も多く59.5%という結果となった。自由回答では、喘息を抱える小さなお子さんを心配する声も多数見受けられ、子どもへの影響を心配する母親の思いが感じられる。
また、宿泊施設や各サービス施設での受動喫煙について聞いたところ、同様に、屋内禁煙を望む人が39.5%と最も多いことがわかった。子どもと一緒にでかける先で、安全に楽しく過ごすために受動喫煙を気にかける母親は少なくないようである。
路上での受動喫煙防止対策についても聞いたところ、6割以上の母親が「指定場所以外では禁煙」を選択した。屋外は煙をさえぎるものがないため、喫煙する側はその場所が喫煙場所に指定されているかをきちんと確認するモラルが問われるようである。
特に歩きタバコに関しては、受動喫煙はもちろんだが、タバコを持つ手が子どもの顔の高さであることから自由回答にて火傷の危険性を訴える母親が多くいた。
全体として、母親たちは屋内の建物・施設では完全な禁煙を最も望み、その次に個室化による分煙を望む傾向が見られた。アンケートの回答者の中には喫煙者も含まれていたが、自由回答をみてみるとタバコを吸う人も吸わない人も子どもがそばにいるかどうかを気にかけていることがわかる。
■調査概要
・調査実施時期: 2017年4月28日~5月2日
・調査方法および人数: 『ルナルナ』にて、妊娠中または育児中の女性 6,780名
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