ユーザー満足度向上? ― KDDIが「auでんき」を2016年開始へ
2015年10月20日 14時26分更新
KDDIは、2016年4月からの電力小売の全面自由化に伴い、電力小売事業に参入することを決定し、経済産業省資源エネルギー庁へ小売電気事業者の登録を申請したことを発表した。
同社は、ICTの利活用によって”より効率的”で”より利便性”の高いエネルギーサービスを提供し、お客さまの新たなライフスタイル創造に貢献することを目的に、約4,400万 (注1) のauユーザを中心に全国 (注2) で「auでんき」を提供していくと表明。この、エネルギーサービスの提供にあたっては、今後一般電気事業者や様々な事業者と連携を進めることで実現を目指していく。
「auでんき」のサービス提供にあたっては、全国約2,500店舗 (注1) のauショップやお客さまセンター等を活用したカスタマーサポート体制が同サービスのセールスポイントとなる。また、電気料金と通信料金とのセット割引なども予定しているが、サービスの詳細ならびに提供開始に向けた具体的なスケジュールについては、現時点では未定とのこと。
セット割引によるユーザー側の料金負担減少によりKDDIユーザーの満足度向上に直結するのはもちろん、東京電力との提携をベースとしたソフトバンクの電力事業への参入に対抗するものと思われる。電力自由化に伴う異業種からの電力事業への参入は今後も増えていくと見られ、ますます目が離せない。
注1) 2015年6月末時点。
注2) 沖縄県・一部離島を除く。
詳細については、以下を参照のこと。http://news.kddi.com/