爆買い商品にも変化あり?!訪日中国人が2015年秋に「買った」商品とは?ホットリンクが集計・発表
2016年1月25日 12時50分更新
ホットリンクグループである、株式会社トレンドExpressが提供しているレポートサービス「図解中国トレンドExpress」は、2015年10月~12月に日本を訪れた中国人のクチコミから、「買った」商品を集計し、ランキング形式で発表した。
2015年10月~12月の3か月間に日本を訪れた中国人のクチコミ※から、「買った」とつぶやかれた商品TOP10は以下の通り。
※「日本で○○を買った」と言及している投稿からランキングを集計(写真が不明瞭、商品名がわからない書き込みはカウント外)
前回の夏のランキング(2015年7月~9月)に引き続き、1位は「雪肌精」。訪日中国人の間で知名度が高く、安定して人気があることが分かる。また、かつて訪日中国人の定番お土産として“四宝”と呼ばれた温水洗浄便座、炊飯器、魔法瓶、セラミック包丁のうち、2位に「魔法瓶」、9位「炊飯器」がランクイン。特に「炊飯器」は10月の国慶節以降、常に20位以内をキープし、前回の30位から9位と順位を大きく上げた。
順位を大きく上げた商品は炊飯器だけではない。「贅沢ジュレのシートマスク」が3位に初登場、8位「アイリスCL-Iネオ(目薬)」(前回18位)、10位以下では17位の「G-shock」(同79位)がランクイン。
一方で、爽快感のある「サンテFX(目薬)」(同2位)や、「熱さまシート」(同7位)、「ANESSA SPF50+」(同10位)といった夏向きの商品が順位を落とした。
夏のランキングでは、日焼け止めといった夏向けの商品が売れていたが、秋冬シーズンでは、ダイエット系健康食品/サプリメントの人気が拡大し、4位、6位、7位と上位にランクインした。日本同様、中国でも“食欲の秋”と言われており、秋はダイエットにも注目が集まる季節。日本の健康食品/サプリメントは、副作用がなく安心して使えることで人気がある。
また、秋冬の保湿対策として注目を集めたのが3位に初登場した「贅沢ジュレマスク」。ECサイトでも話題の人気商品で、店舗、EC合わせても品切れにならない強みが順位を押し上げたようである。
相変わらず目薬の人気は根強く、30位までに4商品が入っており、中国では基本的に眼科で処方してもらう必要のある目薬を日本で購入するのは定番となっている。しかし、夏の時期は清涼感の強い目薬が人気だったが、今回は防腐剤フリーの小分けタイプ「アイリスCL-Iネオ」が最上位となった。
「炊飯器」が訪日中国人の定番のお土産である点からも、『日本から持って帰ることができる』『日本で買った方が、圧倒的に性能がよい』『一度買えば長く使える』『家庭の生活必需品』という人気家電の4原則が見えてくる。
さらに、中国メディアが「日本で買われるもの、買うべきもの」として炊飯器を紹介したため再び注目を集めたのも、大きく順位を上げた要因としてあげられる。前回より大きく順位を伸ばした「G-Shock」も同様に、有名アスリートやタレントが使っているとメディアで紹介されたことにより人気が高まった。
中国の人は、メディアなどで取り上げられると購入意欲がぐんと高まる傾向がある。今後のメディアの動向、そしてメディアへの露出が、訪日中国人の購買行動の大きなポイントになっていることは間違いないのではないだろうか。
【調査概要】
対象SNS:新浪微博、Wechatパブリックアカウント部分、BBS、BLOG
集計期間:2015年9月30日~2015年12月29日