2021年度 高級時計 価格上昇モデルランキングTOP5

2022年1月21日 14時00分更新


 世界最大級の高級時計専門マーケットプレイスを展開する「Chrono24(クロノ24)」 は、運営するChrono24サイトでの2021年1月1日~2021年12月31日のデータベースより、価格上昇率※が高かったモデルランキングTOP5を発表した。

 2021年も引き続き新型コロナウイルスの影響を受ける業界が多い1年だったが、高級時計はこのような苦境の中でも価値を高め続けた。資金の安全な避難先として、ファイナンス、投資、有形資産に対する興味を示すユーザーが増加した。不安定な時期や市場の混乱にあっても時計の価値は保たれる、あるいは増加すると捉え、関心が高まったことが考えられる。Chrono24は、年間1億人以上のユーザーの取引データを元に、価格上昇率が高かったモデルランキングを発表した。

2021年は特にオーデマピゲの顔として人気を博しているロイヤルオークの価格が大幅に上昇しており、ロレックスとセイコーの人気モデルは注目すべき上昇率だった。
※Chrono24で取引されている新品/未使用モデルと中古モデル全体の平均の商品価格より算出。

第1位:オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク

少し前までは、その気になればオーデマ・ピゲのブティックでなくても時計販売店に足を運べば、自分の選んだオーデマ・ピゲ ロイヤルオークを手に入れることができたが、同社は小売モデル全体をすべて自社のブティックだけに優先的に集中させるように変更。同時に、スチール製スポーツウォッチの需要が爆発的に増加し、価格がますます高騰。そのため、オーデマ・ピゲ ロイヤルオークの二次市場での価格は、2021年だけでも平均81%まで飛躍的に上昇した。

第2位:ロレックス デイトナ

世界中のロレックス正規販売店が毎日のように購入希望者に断らなければならないほど定評のある人気モデルロレックスデイトナ。Chrono24における2021年度高級腕時計人気モデルランキングの5位にもランクインしたこの人気モデルの資産価値は平均53%上昇している。

第3位:ロレックス オイスター パーペチュアル

エントリーモデルとして位置づけられているロレックスのオイスター パーペチュアルは、他のロレックスモデルより低価格で購入できるが、その市場価格は定価よりもずっと高くなっており、2021年の資産価値は平均46%上昇した。

第4位:ロレックス GMTマスターII

近年の定番時計の中でも、ロレックス GMTマスター IIは、単に格好いいモデルだというだけでなく、長期的に良い資産投資にもなる時計。サブマリーナとデイトナと共に、現在ロレックスで最も人気のコレクター時計とされているGMTマスターIIは、2021年にその資産価値は平均31%上昇している。

第5位:セイコー スピリット

クラシックで控えめなセイコー スピリットは過去5年間で約92%価値が高まっており、2021年には平均26%上昇している。中でもSARBシリーズがセイコーのファンと時計コレクター両方の間でカルト的な人気を誇り、2018年に廃盤となってからは着実に価格を上げてきている。

出典:Chrono24調べ

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