何が売れて何が売れなくなったかランキング ー STYLE HAUS

2021年5月27日 11時13分更新


 ファッションメディア『STYLE HAUS(スタイルハウス)』 は、同社が運営するスペシャルティ・マーケットプレイス『BUYMA(バイマ)』において、この1年、新型コロナウイルスの影響で実際何が売れて何が売れなくなったか調査した結果を2021年5月25日(火)に公開した。
 今回は女性に絞って以下“2つの視点”でランキングを出すことで「身なり(衣服およびその装飾品)」と「生活雑貨(インテリア・ホーム雑貨)」へ購買意識がどのように変化したか調べたとのこと。

■コロナ1年で売れたモノランキングTOP10(女性市場)

▼ファッション・ビューティーで売れたモノランキングTOP5(女性市場)
【1位】マスク・ファッションマスク
 一時国内でマスクの供給不足に陥った際、海外のブランドマスクに注文が殺到。またその後マスクの使用が定着し、ファッションの一部としてマスクを選ぶ人が増えると同時に、海外ファッションブランドから続々とお洒落なファッションマスクが登場し売上を伸ばした。

【2位】PCケース・バッグ
 コロナをきっかけにリモートワークが促進され、オフィスと自宅とで仕事をする二拠点勤務(デュアルワーク)をする人が増えたことで、ノートパソコン(ノートPC)を持ち運ぶときに使うPCケースやパソコン収納可能なサイズ感のバッグ需要が高まった。

【3位】エコバッグ
 2020年7月1日より全国でプラスチック製買物袋(レジ袋)が有料化に。それに伴い海外のお洒落なエコバッグが売れた。またエコバッグを清潔に保つために買い替えや複数持ちして、衛生面をケアしながらエコバッグを使う人が増えた。

【4位】フリースジャケット・スウェット
 着心地がよくどよくお洒落なフリースジャケット・スウェット。特にBUYMAで売れていたのがTHE NORTH FACE(ノースフェイス)でも韓国限定ライン『WHITE LABEL(ホワイトレーベル)』のRIMO(リモ)というフリース。さらっと着るだけでお洒落に防寒でき日本国内のノースフェイスよりお手ごろな価格帯なので老若男女に大ヒットした。

【5位】キャップ・帽子
 外へ出掛けるといっても近所のコンビニやス―パーぐらいという人も多かったはず。そんなときにヘアスタイルや寝癖など気にせず、サッとかぶるだけで簡単にカバーできるキャップ・帽子が重宝したようだ。

▼ライフスタイルで売れたモノランキングTOP3(女性市場)
【1位】ミラー・姿見
 一人で部屋の中にいると、どうしても思考が内向きになってしまうが、鏡で等身大の自分を客観視することで、気持ちが明るくなったり、体形維持に精を出せたりと思考を外に向けることができることからミラー・姿見の需要が伸びた。また昨今の韓国雑貨ブームでSNSやInstagramでよく見かけるウェーブミラーがお洒落だと話題になったというトレンド要因もあるようだ。

【2位】キャンドル
 新型コロナの影響で過去最高益を出した動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」。今までNetflixを観ていた人はより視聴時間が増え、また今まで観ていなかった人もサブスク契約をして家で映画やドラマを楽しむようになったと考えられる。そんなNetflixオリジナルシリーズで大ヒットを記録した韓国ドラマ『愛の不時着』で登場したアロマキャンドル「soohyang(スヒャン)」が話題となり注文が殺到した。またディオールやロエベをはじめとしたラグジュアリーブランドから次々とアロマキャンドルが売り出され注目を集めた。

【3位】花瓶・植木鉢
 おうち時間が続き沈みがちな気持ちを癒すためにお花を飾るという女性が増えたようだ。ミラー・姿見同様でSNSで韓国雑貨が盛り上がり日本では見かけないお洒落なデザインの花瓶・フラワーベースが5千円前後と手ごろな価格帯で買えるとして人気が高まった。

■コロナ1年で売れなくなったモノランキングTOP5(女性市場)

【1位】スーツケース・トラベル小物
 スーツケースやパスポートケースなどのトラベル・旅行グッズは需要が激減。逆に海外へ行けないフラストレーションを通販で埋めようとする人が見受けられ、海外限定のバッグやお財布、現地でしか買えない日用品やファッション雑貨が売れていた。

【2位】制汗剤
 夏になると伸び率があがる制汗剤・デオドラントは外出する頻度が減ったことで低迷した。

【3位】パーティー・ウェディング関連
 冠婚葬祭などのオケージョン行事が減ったことで、ゲストが着るお呼ばれドレスや2次会ドレス・ワンピース、新婦さんが着る海外ブランドのウェディングドレスやパーティーシューズなどが落ち込んだ。

【4位】水着・ビーチグッズ
 コロナがニュースになり始めた2020年4月頃はまだ先行きがわからず、夏に備えて水着を買う人は一部見受けられたが、スイムウェアの繁忙期(5月~7月)になると、海水浴やプールといったレジャーへ足を運ぶ人は少なく、水着やビーチグッズの需要は下降した。

【5位】ファンデーション・リップ
 外出時は必ずマスクを付けるようになったことで、マスクに触れて落ちてしまうファンデ―ションやリップなどのメイクアップ化粧品・コスメの売上は落ち込んだ。そんな中でも、エルメスの無色透明のリップバームはマスクに付いても色落ちすることがなく、香りが良いとして注文が増えた。

※調査概要・期間
海外通販「BUYMA(バイマ)」の会員(女性)におけるコロナ前とコロナ禍を比較し、売上件数の伸び率を調査。
コロナ前 2019年04月07日-2020年03月22日
コロナ禍 2020年04月07日-2021年03月22日

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