2023年スーパーマーケットの売れ筋ランキング

2024年1月22日 10時00分更新


 東芝データは、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート(R)」を利用する約160万人のレシートデータから得られる購買データを分析し、あらゆる商品に関する買い物動向を発表した。

 今回は、全国のスーパーマーケットにおける昨年1年間の商品購買動向に焦点を当て、購買数量が多かったアイテム(品目)(※1)をランキング化。さらに、年代別(※2)のランキングから、年代別の購買動向の特徴にも注目した。

 2023年、スーパーマーケットでは年間を通して商品価格が高騰する中、最も売れたアイテムは「卵」だった。前年(2022年)からの連続1位獲得は、スーパーマーケットで買い物をする消費者にとって「卵」が欠かせない存在であることを示している。次いで前年4位から2ランクアップし2位に躍り出た「牛乳」は、栄養価も高く、安定感のあるアイテムとして支持を受けている。さらに3位の「ヨーグルト」(前年2位)、4位の「もやし」(前年3位)、5位の「納豆」など、手頃な価格でありながら栄養価が充実したアイテムがランキングの上位に位置した。また、8位の「乳酸菌飲料」(前年11位)や10位の「炭酸飲料」(前年12位)は、新たにランキングTOP10入りを果たした。このように、2023年のランキングでは、消費者の日常生活に不可欠な商品に加え、健康維持に適したアイテムがランクインする結果となった。

 次に年間ランキングを年代別に見てみると、前年ほとんどの年代で1位となった「卵」に変化が見られた。20代以下では、1位が「茶系飲料」、3位には「炭酸飲料」がランクインしており、飲料の需要が高いことが分かる。また、5位の「レジ袋」が前年と比べて1ランクアップしており、全年代で唯一、食品以外のアイテムがランクインした。30代や40代のランキングでは、前年10位だった「茶系飲料」が4位にランクアップした。さらに、60代や70代のランキングでは、「バナナ」が1位を獲得し、「ヨーグルト」や「乳酸菌飲料」など健康志向の高いアイテムがランクインした。

 このように、スーパーマーケットの需要は年代ごとに異なり、特に健康志向が高まる中で健康食品や健康飲料や、茶系飲料が上位を占める結果となった。

※1 購買数が多い上位100個の商品を品目別に集計。
※2 年代を回答している「スマートレシート(R)」会員に限る。

・東芝データによる調査
・対象期間:2022年1月1日~12月31日、2023年1月1日~12月31日
・対象店舗:「スマートレシート(R)」で、対象期間内に対象商品の売上実績があるスーパーマーケット
・対象商品:JANコード(全国共通の商品識別番号)がついている商品

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